11/02/15~11/02/19 札幌⇔バンコク
大人2名 日程 北京乗継便で行くバンコク4泊5日 経費 大人2名 レイトは1B(バーツ)=2.7円 |
ツアー料金(サーチャージ込み) | (49,800円+5,490円入国所税)×2=110,580円(≒40,956B) 航空券&ホテル代金&スカイトレイン1日乗り放題券つき |
空港駐車料金 | 2,100円(≒778B) |
海外旅行保険(2人で) | 3,710円(1,374B) |
食事代 | (≒3,146円)1,165B |
交通費 地下鉄代&汽車賃 | (≒1,328円) 488B |
雑費 | (≒944円)347B |
総計 | 45,108B (121,792円) |
旅程 |
1日目 | ●新千歳空港 |
●北京首都国際空港 | |
●スワンナプーム国際空港 | |
2日目 | ●ファランボーン駅 |
●アユタヤ駅(往路) | |
●ワット・マハータート | |
●ワット・プラ・シー・サンペット | |
●アユタヤ駅(復路) |
泊まったところ | ●ザ・セントリックラチャダー |
昨年暮れ、旅行社のサイトを閲覧したら、
飛行機&ホテルと空港からホテルへの送迎のみのスケルトン・ツアー発見。 行き先はタイ! 最高気温32度、最低気温26度。雪に埋もれた氷点下に住まう私の心をグッと鷲づかみ! 微笑みの国・タイ。 天使の都・バンコクが、私を待っている~。 |
1日目 出発編 今日の歩数=8013歩 |
11/02/15 | 北京首都国際空港 | ||
国際線乗り継ぎ | |||
タイの気温を想定して薄着で機内へ乗り込んだが、北京はちょっと涼しい。 空港内の長い通路を国際線乗り継ぎ口めざして歩く。 しかし、気がつけば同じ飛行機で来た人たちがいない。 きょろきょろ見回して歩きまわる私と家人。 すると、離れた壁際で反対向きに並ぶ列の1人が、にこにこと手招きした。 ガタイの大きな東洋人に知り合いはいないし、友達でも見つけたのでその人へのアクションだろう。 目星をつけた列に並んではみたものの、ここが国際線乗り継ぎカウンターという確証がない。 どうにも不安で、左壁沿いのカウンターを偵察。 「国際線乗り継ぎ」という小さな日本語の文字を発見。 ほっとして、その列の尻尾に並ぶと、数人前の外人が日本語で私に言った。 「だから、さっき、こっちと言ったでしょ」。 見上げれば、私に手招きした外人だ。 あれは、私へだったのか。 聞けば、日本に3カ月程柔道留学をしていたことがあるモンゴル青年。 年に数回は日本へ来るそうな。 |
|||
機内食 | |||
チキン |
フィッシュ |
YAN JING BEER |
|
新千歳から北京、北京からバンコク。いづれも、中国国際航空だ。 機内食も、チキンとフィッシュからの選択。 だが、新千歳から北京への便のフィッシュは、赤い皮の魚を煮たもの。 一方、北京からバンコクへの便でのフィッシュは、日本で言えば「かまぼこ」。 「これ、フィッシュか?」。 家人の隣席の大学生グループが、大笑いする。 「かまぼこも、原料はフィッシュに違いないからな」という結論に落ち着いた。 |
閑話 |
「国際線乗り換えカウンター」の場所が解らず、大騒動を演じた私たち。 日本語とまでは言わないが、せめてアルファベットででも表示が出来ないものか。 一難は去ったが、まだ入国審査や税関を済まさねばならない。 同じ飛行機でここまで来た日本の某有名旅行会社の添乗員さんが、ボソリと言った。 「ここの空港は、これが無駄なんだよな。 乗り継ぎなのに、入国審査やら税関まで改めてやらされるなんて。」 以前インドへ観光に出かけた際の乗り継ぎ空港・仁川(韓国)では、全くノーチェック。 身体検査も持ち物検査もなし。当然と言えば当然だろう。 韓国の空港には着いたが、空港から一歩も韓国の土を踏む事無く別の国へと飛び立つのだ。 翻って中国。入国も出国もしていないのに、出入国手続きなんて、おかしくない。 第一、新千歳から北京のこの空港に着くまで会った人間は、同乗した乗客と飛行機の乗員と空港職員のみ。 危険物も国家機密も、入手する事は不可能だ。 しかし、中国では他の国際線に乗り継ぐ場合、出入国に関する法令により必ず出入国手続きが必要と決められている。 海外観光客に優しくない空港、と言われる所以である。 |
閑話 | |
朝の托鉢 | |
朝、すっきりと目覚め、カーテンを開けた。 部屋は7階。窓の下を見下ろしたその時、鮮やかなオレンジ色が視界に飛び込んできた。 道を行く僧侶の着衣だ。 裸足の僧侶が民家の前に立つと、家の中から飛び出してきた人々が、僧侶の鉢の中に食物を入れた。 そして、履き物を脱いでその場に跪き、僧侶に向って手を合わせる。 横にいる青いシャツの子が、寄進物を僧侶から受け取り肩掛けのバッグに手際良く納めた。 これが托鉢。 寄進を受けた僧侶は、ただ無言。 生前に功徳を沢山積めば積むほど、来世ではいい暮らしが出来ると言われ、皆 真剣そのもの。 托鉢は東南アジアであれば、ごく普通に行われていると。 私は初めての遭遇で、すっかり興奮。 |
閑話 | |
地下鉄(MRT) | |
2004年開業のタイ初の地下鉄は、一路線のみ(駅の数18)。 現在、8から10分間隔で運行されている。 何故か、地下鉄の入口で荷物チェック。 無情にも、金属探知機のブザーがなった。 警備員氏が「ここ、ここ。」という仕草で、自分の腕を曲げてみせ、その肘に反対の掌を添えた。 どういう意味だ。次から次へと乗客がやってきて、警備員氏はそちらの対応に忙しい。 意味の通じない私に業を煮やし、行ってよし。 と手で合図。 にしても、あのアクションは、何だったのか。 他の乗客が通る様子を観察し、やっと理解した。 金属探知機にひっ掛ったら、バッグの口を大きく開いて中を見せればOK。 それだけで危険物を発見出来るとは到底思えないが、お約束ということか。 さて、本題の地下鉄。初乗り=15B。1駅ごとに1~2Bが加算され、最高39B。 私たちが行くファランボーン駅は、ここから8駅先なので31B(≒84円)。 車両は近代的だが、何か雰囲気が違う。 きょろきょろと見回して理由がわかった。 吊り皮のバーが、車両の真ん中にⅠ本つーっと通っている。 大抵の国の地下鉄は、両壁際の座席に沿って一本づつ設置されているのが普通。 これだと、座れない乗客は車両の真ん中に立つ事になり、乗降客の移動が甚だ混乱するだろう。 案の定、次の駅が近づくと降りる客が中からもぞもぞと動き出した。 ドア付近は芋洗い状態。どこの国から買った車両か知らないが、ラッシュには向かない。 →の写真が、シングル・ジャーニー・トークン(一回乗車券)オセロのコマにそっくり。 |
アユタヤは、バンコクから北へ80km、チャオプラヤー川とその支流とに抱き込まれいる様な町である。 かつて この地でアユタヤ王朝が隆盛を極めたが、たび重なるビルマとの戦いで、 建造物はことごとく破壊され尽くされた。 対岸に着いた。歩道には溢れる商品が並び、車道沿いには露天が展開している。 間の細い隙間が、歩道。人とすれ違うのも一苦労だ。 まもなく商店が疎らになった。それから、20~30分も歩くと、寺院らしい塔のとんがりが見えてきた。 |
閑話 |
兵庫の青年 |
仏塔を目指して歩いたら、交差点に出た。 と、交差点の歩道で片膝をつき、のんびり地図を広げている若者が1人。 気配を感じ、私たちに気付いた彼と目があった。 彼の手元の地図は、日本語。 兵庫から成田空港経由で、今朝バンコクに着き、その足でアユタヤへ来たのだと。 「タイに来たのは、暇つぶしですよ」と白い歯を見せて、お茶目に笑ってみせた。 言葉づかいが、終始敬語。 折り目正しい好青年だ。 バンコクから私たちと同じ汽車だったとは。 「いやぁ、2時間もかかって疲れた。帰りはバスにしようかとも思ってます。」 「じゃ、ご一緒に」。 背後に佇む寺院へと、3人でむかうそこは「ワット・ラーチャプラナ」。 門の正面から塔が見えた。 8代王が王位継承で倒れた2人の兄を火葬した場所に建てたもの。 入口から中を覗き見て、3人が顔を見合わせる。スルーだな。 |
閑話 |
タイのウォシュレット |
サンペットを出ると、そこは大きな広場。 サンペットを背にして、右手にボピットというタイでは珍しい洋風な寺院があり、 その脇からはもう大規模なバザールが展開されていた。まるで別世界。 浮き浮きと店をひやかしながら奥まで突き抜けると、タイでは珍しい無料トイレがあった。 いや、入口に箱が据えられているところを見れば、本来は有料なのかもしれない。 が、皆さん、躊躇う風もなくするっと入っていくので、私も倣った。 広場でトイレの場所を教えてくれた人が申し訳なさそうに「トイレ、あそこある。奇麗ない。」 と日本語で言っていたが、奇麗ないの意味は汚れているという事ではなく床が水でびちゃびちゃと言うことだった。 タイでは、ホテル・学校・フードコートなどほとんどの施設のトイレに、タイ風ウォシュレット(?)が備わっている。 便器横のホース付きのシャワー状のものが、それ。 最初はおっかなびっくりで使い始めたが、慣れるととても便利で癖になりそう。 ただし、日本とは違って出るのは温水ではなくて水。 気温の高いタイだからこそ、ではある。 にしても、床を濡していくのは慣れない海外からの観光客だろうか。 |
閑話 | ||
買い喰い | ||
野菜まん |
大通り沿いの商店前で売られていた、日本で言えば、野菜まん。 @12バーツ(≒32円)。 見た目は餡そのものなのだけれど、中身はどうやら野菜らしい。 ほわんと何かのハーブの香りがするような。 しかし、コリアンダー(香菜)の様な強い癖はないので、ほとんど気にならない。 ご馳走様。 |
|
タイ製焼き鳥弁当? |
船着場近くの市場で、焼き鳥と餅米ごはん発見。 朝の汽車の中、通路を挟んだボックスのご婦人が美味しそうに食べていたアレだ。 ご飯は長方形に平べったくならしてビニール袋に入れられている。 嵩ばらないし安価。便利な携帯食糧だ。ご飯+焼き鳥2本=18バーツ(49円弱)。 夫婦で経営しているのだろうか。 いざ、支払いとなり、私たちに言葉が通じないと解った奥様の方が、 小さく頷いて売り上げを入れている箱から10バーツ硬貨1枚と5バーツ硬貨1枚 それに1バーツ硬貨を4枚を掌に広げてみせた。グッド・アイディア。 味の方は、焼き鳥は甘じょっぱいタレが日本の焼き鳥にそっくり。 餅米も、違和感なく美味い。 |
閑話 | ||
ビールにはストロー | ||
いかに沢山注ぐかが腕の見せ所 シェイクと格闘中? |
チキンライス弁当@29バーツ |
ビール(シンハー)@36バーツ |
無事、バンコクに到着。とは言え、とても疲れた。 今は、ゆっくりホテルで寛ぎたい気分。 夕食の店を開拓する気力は、すでに失せていたので、駅前のセブンイレブンで夕食を調達することに。 そこに、タイ風ウルトラマンがプリントされたTシャツを着た少年がいた。 ソフトクリームの自販と格闘する地元の男の子。 少しでも高く盛り上げようと、そっと左手で調整している集中力は、巧みの技だ。 思わず見とれていたら、気づいてにこりと照れた笑いを返してきた。かわいい。 お弁当は、ご飯におかずが一品という至ってシンプルなものだが、@29バーツ(≒79円)と破格に安い。 が、ビールは高い。 ちなみに、タイのビールは獅子や象などの動物のシンボルマークがついていて、シンハーは獅子。 人気のラガービールで、美味い。 ところで、この国では何故にビールを買うとストローがついてくるのだろう。 |
閑話 | ||
神様のお食事 | ||
昨日は郊外へ足を伸ばしたので、今日はゆっくりバンコク市内街歩きの予定。 朝のヴァイキング(ビュッフェ)は昨日と同じメニューで、少々テンション下降気味。 ホテル入口には今朝もツアーバスが横付けされていて、体を斜めにしてやっと道路へ出る。 と、いつもはバスの陰で見えなかったホテルの壁沿いに、供物台が設置されていた。 日本で言えば、おそらく「神棚へのお供物」ということだろうか。思わず、傍へ行って覗きみる。 「この供物、今 ホテルのレストランで食べてきた朝食ヴァイキングと同じ料理だよ」。 神様も私らと「同じ釜の飯」を喰っていたのか。 |
Vol.2 |
BACK | TOP |
©2007匁の旅手箱 |