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激安 Hotels

送迎バスつきで1泊2日温泉の旅

めにゅー
ホテル湯西川 伊藤園グループ 18/04/04
下田はな岬 同上 17/07/12
尾瀬老神・山楽荘 同上 17/06/16
鬼怒川ロイヤルホテル 同上 17/05/19
浦安万華郷 大江戸温泉物語 17/04/26
伊東園ホテル 伊藤園グループ 17/03/16
熱海ニューフジヤホテル 同上 17/02/13
南国ホテル(南房総)  同上 17/01/10
熱川グランドホテル おおるりグループ 16/12/14
草津温泉 ホテルおおるり 同上 16/11/11


メンバー紹介 〇通常 (家人と私)
〇草津温泉 ホテルおおるり (家人・私・息子)








ホテル湯西川

行ったところ 龍王峡 栃木県日光市藤原
龍王峡駅 栃木県日光市藤原
平家集落 栃木県日光市湯西川温泉
泊まったところ ホテル湯西川 栃木県日光市湯西川
トイレ休憩 Pasar羽生PA(下) 埼玉県羽生市弥勒
龍王峡・滝見茶屋 栃木県日光市藤原
蓮田SA(上) 埼玉県蓮田市黒浜
「平家の落人の里」が、栃木・鬼怒川温泉や川治温泉の奥にあると言う。
前回・下田は、帰りの首都高で思わぬ渋滞に巻き込まれ、トイレに難渋した。 それを踏まえ、今回の送迎バスは上野を通らない「船橋・松戸ルート」に。

龍王峡または川治温泉までの車窓風景は、まさに感動!の一語。 あちらでもこちらでも桜が満開で、まるで桃源郷。幻想の世界へ舞い込んだ気分。 名も無き桜並木が、かほどに咲き誇る。言葉も無い程に素晴らしい。素敵だ。素敵すぎる。
1日目

~龍王峡~
18/04/04 龍王峡・滝見茶屋

往路2つ目のトイレ休憩。龍王峡の駅前にある数件の飲食店のひとつ。 背中に龍王峡を背負う。

店の前、店員さんが「中でお茶のサービスがありますよ」と言いながら、 甘栗を半分 指先で剥きつつ、 通りかかった観光客に手渡していた。 ナメコに似たチチタケと言う茸を使った手打ち蕎麦の郷土料理「ちたけそば」が食べられるそうな。

残念ながら、時間がない。 甘い誘いを振り切って、建物の裏手に回り いざ龍王峡へ。
18/04/04 龍王峡




見事な渓谷美

龍王峡は、滝見茶屋から徒歩10分程。鬼怒川・川治 イチの景勝地として有名。

2200万年前、海底火山の噴出による火山岩が鬼怒川の流れにより侵食され、 龍がのたうつような景観が鬼怒川から川治温泉まで約3kmも創成されたと言う。 龍王峡は、それを3つに区分した中の白龍峡という部分。 秋の紅葉の時期には、多くの観光客で賑わう人気の景勝地である。
虹見の滝


滝のある野沢は火山岩の硬い岩石で、本流の鬼怒川は左程かたくない岩石。 本流の鬼怒川は水量も多く、侵食作用が大きいことから、 合流点で河床の高さに差が出来て滝となったそうな。

晴れた日には、清流が陽光に輝き美しい虹を架け、虹見の滝となり鬼怒川へそそぐ。
龍王神社


崖の上にたち、鬼怒川・川治のふたつの温泉の守護神・御神体龍神像が祀られている。
18/04/04 龍王峡駅

滝見茶屋の目の前にあるのは、東武鉄道(野岩鉄道)会津鬼怒川線の駅。
1日平均乗降人員は、67人。

「ここに、駅?」
レールの先は浅草へと繋がっている。
18/04/04 ホテル湯西川

ツイン1人1泊@8424円。期間限定で往復バス無料。

ここは以前の地元大手・伴久ホテルを2015年にそのまま引き継いだので、部屋も風呂も清潔でしかも高級感が漂う。 15時のチェックイン前に着いたが、休憩室の数が多く、ちょこっとグレードが高い。まさに、伊東園ホテルグループ中、トップクラス。

お風呂は大浴場と露天風呂があるが、離れているので着衣を脱いだり着たりが少々面倒だ。 ために、露天風呂に入る人が少なく、私の滞在中はいつ行ってもほぼ空いていて利用出来た。 もっとも、家人情報によると、男湯は多少いたそうだが。 大浴場・露天風呂、ともに無色透明・無味無臭の温泉で泉質が良い。 掃除の行き届いた湯舟に、ゆったりと身を沈める。疲労という疲労が、身体から抜け出ていく様な~。

館内

1階・休憩室



東館・和室10畳

館内は清潔でハイグレードな雰囲気。 お値段以上、と言っても過言ではない。 が、戸惑ったのは、私らの部屋・東館548号室は4階。 部屋番号の頭が5だから5階と思ってしまったのだが、 5は東館の意味で次の数字4が4階、下1桁の8が部屋番号なのだ。

客室は和風館と東館にあり、大浴場や食事をする大広間は和風館にある。 つまり、和風館の部屋だとエレベーターで直 移動が出来るが、 東館からは和風館の連絡通路(1階と3階)へ行き、廊下を歩いて和風館へ移動する。 迷いまくり、通りかかった“揉み処のお兄さん”に道案内を依存する始末。

今回 何故に東館を予約したかと言うと、和風館は15畳の大きな部屋が多いから。 2人なので広い部屋でなくても良いかと。部屋のグレードは和風館が断然 上で、「料金が1000円違うだけなので、絶対 和風館がお勧め」との口コミを発見したのは、予約してしまった後。そうだったのか・・・

「風呂は気持ち良く、部屋も綺麗。このホテルいいな」とすっかり気に入った家人。 次回は、和風館にしよう。
夕食

岩魚の炉辺 焼き
周囲の皿は鯛料理



自分で作る釜飯
ダシ汁を入れ忘れた・・・



各種刺身盛り合わせ
左上・とちおとめ
右の串刺し・鮎焼き
飲物・地酒の大吟醸



栃木の名物・湯葉ほか

さて、待望の夕食は「とちおとめ食べ放題」・「超食べ放題 豪華!海鮮祭り」・ 「鯛料理と春野菜の天婦羅 食べ放題」・「地酒 飲み放題」(大吟醸あり)と、 4つのフェア同時開催という豪華さ。

まず、刺身の種類が多いのにびっくり。 期待のウニは、私と家人が一口づつ確保した段階で大皿が空になり、その後 小鉢で再登場した。

飲物は、他の伊東園ホテルと同様に飲み放題。 ビール・日本酒・サワー・ウイスキー・ソフトドリンク。 中でも日本酒は、大吟醸を含む地酒の銘酒ばかり。呑み助垂涎。

家人が特別大きな「とちおとめ」を見つけてきて「はい、誕生祝い」と私に手渡し、にんまり。 実は、今日が私の誕生日。安上がりなプレゼントですこと。とは言え、特大とちおとめは甘くて最高。

釜飯は各自がセットする。 まずは、鍋敷き→携帯燃料を入れた五徳→研いだ米の入った釜→蓋の順に乗せていく。 席に戻り、点火。20分程で完成のはずが、バリバリと音が聞こえて来た。しまった。 ダシ汁を入れ忘れた。慌てて、出汁を注ぎ再調理。少々 固めの釜飯完成のてんやわんや。

岩魚の炉辺焼きは、ほかほかで美味。釜飯と同様に、ショー的要素がとても楽しく大満足。
アニバーサリープラン

誕生祝いにホテルからホールケーキのプレゼント
夕食のバイキングを鱈腹仕込んだ後は別腹が大活躍
朝食

栃木名産の蒟蒻の煮物・鯛粥が美味い!
coffeeは味香りとも薄く、残念
2日目
18/04/05 平家集落

800年程前、壇ノ浦の合戦に破れた平家一族の生き残りが隠れ住んだ、と言われる平家落人の里。 平家落人伝説地は日本各地にあるが、湯西川は平景定が落ち延びたとされる。

温泉街の一角に「平家集落」発見。 ここは、かつて栗山村と呼ばれた県内屈指の秘境である。 平家一族であることを隠すため、苗字を「伴」と名乗った。 「伴」の右の半部分上の二つの点を横線の間に移すと平となり、人偏は人を表す。 つまりは、平の人と言う意味。 隠さねばならないが、どこかに平家血縁であることを印しておきたい。 相反する状況の板ばさみが切ない。 因みに、現在も「伴」姓の平家の子孫がこの地に住んでいるとか。

独自の風習として
①鯉幟をあげない。
②焚き火をしない
③犬・鶏を飼わない
これらは、人里はなれた山中に暮らし、源氏の追尾を逃れるためとされる。

集落は、川に沿って数軒。息をひそめる様にひっそりと建っていた。 当時にタイムスリップした気分。その生活に思いを馳せる。
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●下田はな岬

行ったところ 道の駅 開国下田みなと 静岡県下田市外ケ岡
下田魚市場 「道の駅 開国下田みなと」1F
まどがはま海遊公園 静岡県下田市外ケ岡
泊まったところ 下田はな岬 静岡県下田市武ガ浜
トイレ休憩 フォンターナ・ダイコクPA(大黒PA) 神奈川県横浜市鶴見区大黒ふ頭
西湘PA(下) 神奈川県小田原市国府津
伊豆高原・旅の駅 グランパルポート 静岡県伊東市富戸
徳造丸 海鮮家・伊豆高原 静岡県伊東市八幡野
かごせい・小田原江の浦店 神奈川県小田原市江の浦
閑話 首都高の渋滞
1日目
17/07/12 フォンターナ・ダイコクPA(大黒PA)

ベイサイドテラス2番館

西船橋駅前でバス乗車し、 最初のトイレ休憩が横浜市鶴見区の首都高速道路・神奈川5号大黒線上にある通称「大黒PA」。

エリア西側にレストラン・売店が展開する本館、北側にトイレとローソンが入る ベイサイドテラス2番館がある。立ち寄り目的はトイレなので、ベイサイドテラスのみの訪問。 本館を覗く時間がなかったのは少々残念だが、トイレは新しく数も多く綺麗。
17/07/12 西湘(せいしょう)PA(下)

神奈川県小田原市。

施設が新しい。加えて目の前に海岸が広がり、景色最高! 売店では、浮き輪やらビーチサンダルが何気なく並べられ、気分はすっかりリゾート。
17/07/12 伊豆高原・旅の駅 グランパルポート

伊豆高原の麓に位置する。入口脇の牡蠣小屋が目をひく。 試食も沢山あり、土産選びに事欠かない。
グランパル公園

「旅の駅」裏から、レール上を走る箱型の乗り物が滑り降りてきた。楽しそう。 他にも、様々なアトラクションが開催されているそうな。 トイレで、公園内モーターランドのバイト募集の貼紙を見つけた。モーターバイク、乗ってみたい~。
17/07/12 下田はな岬

送迎バスは、横浜経由。 下田到着は遅くなるかも?と案じていたが、渋滞にも遭遇せず午後3時ホテル着。

すぐに、ひとっ風呂。風呂は、男女それぞれに大浴場1と露天1。 湯舟は大きくないが、湯は適温で快適。
部屋




窓からは下田港が

部屋は海側和室10畳・禁煙 @8424円。
窓から見える港には、新しく埠頭を造るためのクレーンが数機停留していた。

風呂やバイキング会場への足回りも良し。

夕朝食バイキング

1人1セイロの鰻

今回は「紅ずわい蟹食べ放題とまぐろづくし、地酒フェア」。 なんと、鰻もついた。 伊東園ホテルズは、ほとんどが蟹食べ放題を開催しているので、最近は少々食傷気味。 そこへ鰻は、嬉しい。さて、地酒。数種あった中でも、大吟醸「春の舞」の冷が美味。

最近、夕食時間が90分から120分に改定されたそうで、のんびりと楽しむことが出来た。

朝食バイキングの目玉は、のっけ丼とひつまぶし。 のっけ丼は、数種の刺身小鉢を好みで取り、ご飯の上に乗せる。 雲丹、発見。3鉢ほどをのっけて、私はうに丼。旨い。
2日目
17/07/13 道の駅 開国下田みなと


朝食を済ませ散歩に出ると、ホテル前の道路の向かいに道の駅を見つけた。 ここは以前、ベイステージ下田という学習施設だったとか。 道理で、道の駅だと気づかなかったはず。

1階・駐車場、海産物屋、漁協直売所、ひもの屋、農協直売所、地魚食事処、カフェ
2階・観光案内カウンター、下田観光協会、地場加工品屋、回転すし屋
3階・なにもない
4階・下田の歴史を知らしむるハーバーミュージアム

惜しむらくは、4階のハーバーミュージアム(大人@500円)が、開場時間前で入れなかったこと。 幕末に黒船でやって来たペリーやハリスが模型を背後に映像で表現される 「ミラービジョン」と言う映像劇が観られるそうな。 展示が終わりバルコニーに出ると展望休憩スペースがあり、 セルフサービスだがコーヒーや紅茶が無料で用意されているらしい。 下田港を眺めながらのティーブレイク・・・垂涎
17/07/13 下田魚市場


製氷所と冷蔵庫

道の駅前の魚市場では、毎朝 獲れたての新鮮な魚介類が水揚げされる。

ここで扱っているのは、伊勢海老・金目鯛・地魚・乾物・若芽など。 毎日曜日の早朝には、漁協組合による「海の朝市」が催され、 地元の人々は勿論のこと観光客で賑わうそうな。

今朝も、市場と冷蔵庫と製氷所を車が行き来していた。 中には、買い付け業者のみならず、氷のみを買いに来る普通の乗用車もちらほらと混じる。 市場周辺は、魚市場の活気が密やかに漲っていた。
17/07/13 まどがはま海遊公園

下田港に面した広い公園。
ここは、昔 江戸へ向かう船の風待ち港として栄えた。 それに因み、かざぐるまに調度良い風が吹く3月中旬から4月末まで、「風の花祭り」が、開催される。 市民手作りの花のかざぐるまは、1万5千個とも言われるビッグ・オブジェ。 休憩所には、沢山のかざぐるまが飾られていた。

開国のシンボル・錨のモニュメントがあり、芝生・足湯などが整備されている。

遊覧船「黒船サスケハナ」

サスケハナは、米海軍のフリゲート艦。 下田条約締結の折り、下田港に1ヵ月半ほど逗留したペリーが搭乗して来たことで有名である。 サスケハナの命名由来は、ペンシルベニア州を流れるサスケハナ川に因んだもの。 蛇足ながら、日本で言われる処の「黒船」の由縁は、木造船体の防水と腐食の防止に塗られたピッチのせい。

下田滞在中のペリーに小船で近づき渡米を願い出た吉田松陰は、願い果たせず囚われの身となった。 彼が故郷・萩で開いた松下村塾からは、のちの日本を形作る秀逸な志士たちが誕生するのだが、 まずもって、この事件は歴史の序章。

観光船「サスケハナ」は、所要時間20分。

文久3年(1863年)、偶然にも別々にやって来て共にこの地で時化に遭遇し、 足止めをくらった土佐藩主・山内容堂と幕臣・勝海舟、坂本龍馬。 それを知った容堂の計らいによる会談で、龍馬の脱藩が許された。

かくして、歴史の刻は下田港ならではの風待ち時を得て、加速度をつけて疾走する。 まさに、偶然の必然。
17/07/13 徳造丸 海鮮家・伊豆高原

復路 最初のトイレ休憩は、東伊豆一帯のあちこちで看板を見かける徳造丸。 伊豆稲取の徳造丸直営の干物・海産物を扱う有名店らしい。 なんでも、2代前の伊豆名産・金目鯛の網元が創業した干物屋さんとか。 店舗前の金目鯛のベンチが、一際目を引く。

試食を多く楽しめる中、蛸足くんせいは癖になりそうな美味しさ。 一隅に据えられた「ぐり茶」の給茶機はセルフ。香りたつ冷たいお茶を飲む。 体の芯をすっと一本 冷気が走り抜ける気がする。 ところで、ぐり茶ってなんじゃろう。 茶葉は一般的なものを使用する。 が、葉を整える工程を経ると、茶の旨味が失われるため、 葉っぱを真っ直ぐに整える工程を省き、葉が「ぐり」っと拠れたまま。 それで「ぐり茶」と呼ぶのだと。
17/07/13 かごせい・小田原江の浦店


2つ目のトイレ休憩は、かごせい小田原江の浦店。 かごせいは、1814年創業の有名な練り物専門の店。

小田原で蒲鉾づくりが盛んになったのは、北条早雲の時代と言われているそうな。 豊かな漁場だった小田原では沢山の魚が獲れ、その保存法として生まれたのが小田原蒲鉾。 当時、交通不便で新鮮な魚の入手が難しかった箱根では、 小田原の蒲鉾は貴重な魚供給源だったそうな。

店内は、蒲鉾の試食が多く並ぶ。美味い。 これに、ビールか日本酒の1杯でもあれば最高のアテなのだが。
閑話
17/07/13 首都高の渋滞

最後のトイレ休憩は、行きで寄ったダイコクPA。 トイレ横のコンビニでcoffeeを買い、余裕綽々の私。 ところが、いつしかバスは渋滞の渦中にあり、牛歩状態が続いていた。 こうとなれば、無理と思うだけでトイレが心配になってくる。 今朝から摂った水分は、朝食時の味噌汁とcoffee1杯、 散歩途中で買ったペットボトル1本、コンビニcoffee1カップ。 そうそう、最初のトイレ休憩で「ぐり茶」の試飲もしたわ。 しかし、この暑さで、かなりの量が汗で排出されている筈なのだが。 にしても、乗客達は私より年上と思しき男女ばかりなのに、トイレ大丈夫なのか?

結局、首都高速湾岸線を抜けるのに2時間あまり。 原因は、出口近くで起きた単独事故で3車線の2本を事故車が塞いでいたためだった。 それを知ったのは、現場を通過した時。 それまで、理由も解らないダラダラ渋滞をただ耐えて待つしか手がなかったのだ。 「で、トイレは、どうした?」って? 微細に報告したいのは山々なれど、この酷暑のみぎりに、 かくなるこっ恥ずかしくも尾篭なる話は如何なものかと・・・。 取り敢えずは、綱渡りながら恥だけはかかずに済んだけど、もう懲り懲り。 長距離バスには、トイレ設置を強くお願いしたい。
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●尾瀬 老神 山楽荘

行ったところ 朝市 群馬県沼田市老神町
吹割の滝 群馬県沼田市利根町追貝地区
三島神社(江東区下谷)・例大祭 東京都江東区下谷
泊まったところ 山楽荘 群馬県沼田市老神町
トイレ休憩 三芳PA(下) 埼玉県入間郡三芳町
赤城高原SA(下) 群馬県利根郡昭和村
原田農園 群馬県沼田市横塚町
閑話 おたまじゃくし /
1日目
17/06/16 三芳PA(下)

埼玉県入間市三芳の関越自動車道にあるPA。 東京からは最初の休憩施設のため、利用者が非常に多い。

施設が新しくテナントも多いが、 中でもティーサービス・コーナーは、無料でcoffeeが飲めて嬉しい限り。

さて、目的の用を済ませておかねば。 とトイレに飛び込むと、中央部分にゆったりと広いキッズ・コーナーがあり、 子供の休憩スペースまである。商業施設内ではない、あくまでもトイレの中に、だ。 椅子・テーブル・便座などの全てが小さい子供仕様。 まるで、童話の中のコビトの世界へ迷い込んだみたいに、メルヘンで可愛い。
17/06/16 赤城高原SA(下)

群馬県利根郡。ということは、目的地・沼田は目と鼻の先。
施設へ入るなり、地産野菜がずらりと並んでいて道の駅に来た気分だ。

塩バターパン

ここでの30分休憩は、トイレと昼食のため。 しかし、夕食はホテルのバイキング。 がっつり食べる気にはなれず、店内をうらうらしている間に軽食店は満席となってしまった。

と目の前のパン屋さんで、流行の塩バターパンを発見!
塩バターパンは、見た目はロールパン。 中にはたっぷりのバターが入っており、 食べた瞬間にバターの香りとジャストな塩加減が口いっぱいに広がる。 パン生地にバターが練りこまれているのではない。 バターそのものが、生地に織り込まれているのだ。 今では日本全国で塩バターパンが作られているが、群馬の塩バターパンは美味しかった。 気がつけば、写真を撮るのも忘れて塩バターの香りに酔い痴れていた。
~老神温泉(おいがみおんせん)~

尾瀬日光方面への途中にある、周囲を山々に囲まれた群馬県の景勝地。 利根川支流中 随一と言われる「片品渓谷」や「吹割れの滝」などは人気。 また、TVドラマで人気を博した真田丸の真田一族ゆかりの地であり、 人呼んで「天空の城下町」。
地形好きのタモリ氏に「ブラタモリ♯31真田丸スペシャル」で 「自分の地形好きの原点」と言わしめた、この沼田。タモリ氏垂涎の地。
17/06/16 山楽荘

本館側の玄関

本館前(1F)でバスを降り、中の廊下を歩き、別館のあるフロントへ行く。 そこは3F。階段ものぼってないのに。 謎解きすると、 タモリ氏大好物の沼田の河岸段丘、その崖に建っているため。 バイキング会場が本館2Fで、 風呂は本館1Fに大浴場と露天、別館3Fに大浴場と大野天。 つまり、本館と別館を行ったり来たりする事になり、 最初は戸惑うのだが渡り廊下なので慣れると思いのほか勝手がよい。

ちなみに、別館の風呂は、少々濁りがかった透明色の硫黄泉。 いたく気に入り、足繁く通い詰めた。
部屋




窓からは深い渓谷が

予約時、「訳ありプランだったけど、問題なく楽しめた」 との複数の口込み情報を目にした。@5800円。その訳とは、窓からの眺望が駐車場。 2食つきバス送迎つきでこの値段。その位は我慢のうちさ。 と出向いてみると、ダブルブッキングで訳なしの部屋が振り当てられた。何と言う幸運。

廊下には「ろうじんおんせんでは、ありません。知り合いにおしえてください」 と言う主旨のポスターが貼られている。たしかに、老神をろうじんと読んでも不思議はないが、 少々 自虐的かつパロディ風で、思わずクスッと笑ってしまった。


食事は朝・夕ともに2部制。朝60分、夕90分。 まずは、嬉しい話から。 夕食は地酒フェアで、地元の酒が数種類あった。勿論、無料で飲み放題。 正直なもので、旨い順に無くなっていく。

会場は、どこから湧いてきたかと思う程に人でいっぱい。 館内も風呂も、そう混んでいる様には感じなかったのだが。 夕食はともかく、朝食が慌しい。 一列に並び、トレイに一通り取り寄せて、やっと食べ始められたのは、開始から30分後。 制限時間の半分が料理確保で喪失した。原因は、動線。

かつて訪れたホテルで人の流れがスムーズだった所は、料理のテーブルを幾つかに分けていた。 家人いわく「壁際の最奥がご飯で、その手前が味噌汁。 これじゃぁ、長ネギや若芽などの味噌汁の具をお椀に入れる手間の間、 後ろに並ぶ人は例えご飯だけが欲しい人でも待たなきゃならない」。 なにせ、一列に並んで進むので、取りたくない料理でも列に従って進むしかない。 反面、ご飯は大多数が求めるので、混雑は始めから想定内のはず。 ならば、ご飯・味噌汁コーナーを別に設ければ良いのに。 さらに、ご飯ジャーが一つなので、すぐに空になり争奪戦となる。 この人数で一つでは、足りる筈がない。縷々思いつつ、残り時間とにらめっこ。
2日目
17/06/17 朝市

家人が朝湯を楽しんでいる間に、ふらりと散歩。

ホテルから徒歩5分、名物の朝市に辿りついた。 開店直後だけに、まだ人影はまばら。 地元野菜・山菜・自家製漬物・味噌・佃煮などがずらりと並ぶ。 入口近くで、売り子のおばあちゃまから暖かいお茶を手渡され、身も心も温まった。 畢竟、財布の紐も緩みがち。 某有名朝市の様な強引な売込みが一切無く、おっとりした店番ぶりが静かで温かい空気を醸し出す。

買い求めた地野菜
1.京蕗 1把@200円
2. ニンニクの芽@200円×3把=600円 を500円にサービス
3. 生椎茸@200円

これらを別々の店で購入した。 帰宅後、蕗は油炒めと味噌汁、ニンニクの芽は天婦羅と豚肉炒めと残りは冷凍。 椎茸はバター焼きと残りをこれも冷凍。野趣あふれる蕗の香り。 後にちょっぴり残るほろ苦さが堪らない。 何年ぶりだろう、ニンニクの芽。 蕾の天婦羅は初めて食べたが、癖になりそうだ。 そして、椎茸。肉厚で美味いの何のって。麦酒がすすむ。ご飯がすすむ。
~吹割の滝~
(沼田市公式ページより)


17/06/17 吹割(ふきわれ)の滝

帰りのバスまでの待ち時間を利用して、ちょっと足を伸ばしてみた。 ホテルから徒歩1時間強(片道)。 滝周辺の渓谷一周が約1時間。 神秘な渓谷美を誇る吹割の滝は、その豪快さ故に「東洋のナイアガラ」と呼ばれているそうな。 滝壺が、竜宮へ通じる入口との伝説も。

上の渓谷図⑮あたりで、矢印立札を発見。
左側遊歩道順路 山側遊歩道→浮島観音堂→吹割の滝(滝までの所要時間約20分)
右側遊歩道順路 国道側道→派出所前入口→吹割の滝(滝までの所要時間約10分)

どちらにしても、ぐるっと1周するので距離は変わらないはず。
さて、どちらの矢印を選択するべぃか・・・ 結局、木陰が涼しそうな目前の神社脇からスタートの左側遊歩道コースを選択した。 渓谷地図の順とは逆回りだ。
十二坐(様)神社

山の安全の守り神。
一説によると、夫婦神だとか。

選択したコースが、山道の階段登りがこれでもかと続く難コースだったとは、神のみぞ知る。 いや、キツイのなんのって・・・。 逆回りだと、階段は下りなのだ。これは、ズルイ~。 知っている筈の神がすぐ脇の神社にいるならば、神様がそっと耳打ちしてくれてもいいじゃないの。 と、困った時の神頼みならぬ、ただの八つ当たり。
熊除けの鐘

神社・横の細い道は遊歩道とは言え、ほとんど山歩き。 だらだらと続く階段は、思いのほか急で、はや青息吐息。

と、近くから鐘の音が聞こえて来た。 何だろうと首を傾げていたら、逆コースから来てすれ違った中年女性が教えてくれた。 「あれは、熊よけ。この道には何ヶ所もありましたよ」。 少し歩くと、あった。 早速、家人が試し撞き。 音が聞こえると「あぁ、近くを誰かが歩いているんだな」。 と思い、心がほっこり温まる。

しかし・・・昨今の熊は人を恐れず、むしろ人の気配を感じると近づいてくるとも言われている。 熊除けの鈴も逆効果との説もある。 「大丈夫かな」。そっと、左脇の山斜面の木々を見回す。
第1観瀑台

第3・第2を過ぎ、第1観瀑台に辿り着くと、眼下に吹割の滝が姿を現わした。

正面の白い部分が、流れ落ちる滝。 その右に見える細い線がコンクリートの遊歩道。 滝の手前、木々の間に見えるグレー部分が観光客が立ち入りできる場所。
吹割橋

第1観瀑台を後にすると、山道は なだらかな下り坂となり、 萎みきっていたモチベーションが少しだけ復活。 詩が書かれた石碑が並ぶ「詩のこみち」を過ぎ「吹割橋」に出た。

そう言えば、この渓谷めぐりは何故か若いカップルが多く、次に小さな子連れの若夫婦。 高齢者は、ほんと少ない。 その多くは、私たちとは逆コースから渓谷へ入り、滝を見て、 渓谷を一回りせずに来た道を戻るのだろう。
浮島観音堂

平安初期の創設。

堂内にある「浮島如意輪観音」は、 日光東照宮の「眠り猫」はじめ数々の名作品で有名な名匠・左甚五郎の作と伝わる。 無防備に置かれている様に、「盗まれたりしないのか。 レプリカでなくて大丈夫か?」などと、つい思ってしまった。下衆の勘ぐり。失敬。
浮島橋

片品川に架かる浮島橋。
橋からは、下流側の遠くに吹割の滝が見渡せる。 上流側は、切り立った崖の間を流れる片品川の清流と渓谷が織り成す景色も必見。
吹割の滝

滝の台地に立つ観光客



浮島橋を渡りきると、滝に沿ってコンクリートの遊歩道があった。 しかし・・・ これが、幅が狭くてまるで平均台の上を歩く様な按配。 私たちと逆回りで来た人々と頻繁に出会うたび、どちらかが端に寄らなければ、 到底擦れ違うのは無理。 ぎりぎり端に寄り、体を斜めにして対向者に道を譲る。 ふと、背筋を戦慄が走った。 もしも、相手が悪意の人だったら、ひょいと押されただけで逃げ場がないだけに、 滝へまっしぐらだろう。 いや、故意ではなくとも滝へ落ちることに変わりはない。 私の視線は、滝と足元を忙しなく往復した。

死亡事故も起きたそうで、水かさが多い時には頻繁に注意アナウンスが流れるのだと。
居合わせた男性が、連れの方に言った。 「今年は水量が少なくて、いつもの豪快さがないな」。 観光用に開放している台地に立つと、滝に沿って車止めコーンが並んでいた。 初めて見る私は、すり鉢状の滝壺やら地形を、 しかも水が落ちていく様を飛沫がかかりそうな近さで見ただけで十二分に感動なのだが。 豪快な様も見てみたいとの欲が頭をもたげた。


規模や高低差では本家のナイアガラに敵わないのだろうが、滝を肌で感じた。 この手触り感、心が洗われるとは、このことか。
ツンデレ観音岩

たしか、この辺りにある筈なのだ、般若岩。 しかし、探せども探せども見当たらない。

目当ての般若岩はついに現れなかったが、別の岩を発見。 ツンとお高くとまった表情は、近寄ると切られそうなシャープな気品を発散する。 パラリと下げた緑の前髪も、お洒落。言えば、クールビューティ。 しゃくれ気味の顎が、どことなくコケティッシュではある。

実はこれ、観光地図にも載ってない無名の岩。 私が密かに命名したのだから・・・。 般若の逆をいく美しさ、と密かに満悦。

かくして、吹割の滝を抜け出たのだが、その最後の一歩の階段で不覚にも足を取られ、 居合わせた30歳くらいの家族連れ男性に向けて突進し尻餅をついてしまった。 幸か不幸か、寸止めではあったけど・・・。 もはや体力の限界か。 「大丈夫ですか」と男性に優しく左腕を取られ、同伴の女性には右腕を取られ、 いやはや、面目ない。顔から火が噴き出る思い。

後日譚
以来、自己流筋トレに励む毎日。女は筋力!
閑話
17/06/17 おたまじゃくし

帰り道の田圃で、見つけた!何十年ぶりだろう。

私は札幌生まれ。近くに畑も田圃もない。 父の転勤に伴い、中学へ進学すると同時に、 札幌から電車で1時間弱の岩見沢と言う所へ引っ越した。 そこは田園地帯で、学校の裏には川が流れていた。 男子たちは、放課後のチャイムを合図におたまじゃくしを取りに川へ突進していった。 翌日の教室、窓際にどこから持って来たのか水槽がならび、 中には昨日の釣果・おたまじゃくしがゆらゆらと泳いでいた。 やがて、蛙に生育した頃合に、理科の授業で解剖。閉口。

今 住んでいる所も田圃はあるが、泥水の田。無論のこと、おたまじゃくしはいない。 おたまじゃくしが生息するなら、この辺の田は無農薬なのか。 ここの米は、さぞかし旨かろう。
17/06/17 原田農園

時間はあっと言う間に過ぎ、我が身は復路のバスの中。 後は帰宅あるのみ。ならば、トイレ休憩はちゃっちゃと済ませて、早く帰っちくりぃ~。 と心の中で思ったのだが、バスは、ホテルの極近・同じ沼田の原田農園前に横付けされた。

ここは、フルーツ収穫体験などが出来る観光農園。 今は、さくらんぼ狩りの真っ最中とか。 館内では、果物は勿論のこと菓子類も豊富に並ぶ。 店のイチオシはバームクーヘンで、人気もNO1。飛ぶ様に売れていく。

ぶらぶらと試食を楽しむうち、奥に設えられたイートインに出くわし 、 そこに見たことのある人々が座っている。 テーブルの表示板には「歓迎 伊東園ホテルさま」と書かれていた。 どうやら、伊東園ホテルさまの招待席の様だ。 早速 セルフの無料Coffeeとサービスのバームクーヘンを入手し、寛ぐ。 居心地が良すぎて、こうとなれば、もう少し時間があればなぁ。 バスを降りた時の私の心の呟きは、何処へやら。
17/06/17 三島神社・例大祭

次のトイレ休憩は三芳PA上りだが、時間も短く割愛。
復路バスの車窓から、偶然にも祭りの山車を見た。ここは、台東区東上野。
山車

おぉ~。とデジカメのシャッターを切る。
ここは、山の神、金運、厄除け、良縁、商売繁盛、防災の神を祀っているそうな。
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鬼怒川ロイヤルホテル

行ったところ 鬼怒楯岩 栃木県日光市鬼怒川温泉大原
東武鉄道・鬼怒川温泉駅 同上
ふれあい橋 栃木県日光市鬼怒川温泉滝
駅前散歩(グルメ) 栃木県日光市鬼怒川温泉大原
泊まったところ 鬼怒川ロイヤルホテル 同上
トイレ休憩 Pasar羽生PA(下) 埼玉県羽生市弥勒
大谷(おおや)PA(下) 栃木県宇都宮市駒生町
蓮田SA(上) 埼玉県蓮田市黒浜
1日目
17/05/19 Pasar羽生PA(下)

最初のトイレ休憩。埼玉県羽生市。

2009年に生まれ変わった施設だけに、建物は新しく綺麗だ。コンセプトは洗練された粋なモダン。とは言え、休憩時間が短く店内を一周して慌ててバスへ飛び戻った。
17/05/19 大谷(おおや)PA(下)

2度目のトイレ休憩。栃木県宇都宮市。

食事処・土産品販売・ドトールcoffeeなど、充実した施設が目を惹く。 ドラえもん・トトロ・ハローキティなど人気キャラクターグッズを販売する アニメキャラクターショップ「ハイキャラステーション」が人気だとか。
レモン牛乳

正式名は、関東・栃木レモン。栃木の限定品。500ml@170円。

無脂肪牛乳や生乳に甘味とレモンの香りをつけた飲料。 甘いものが手に入り難かった戦後まもなく、栃木の乳業メーカーが開発し、一躍 売れ筋商品となった。 市民に馴染み深い商品だそうな。

まさにレモンの香り。これでレモン果汁が入っていないなんて、不思議。そして、あま~い。
~鬼怒川温泉~
17/05/19 鬼怒楯岩

鬼怒川
楯岩大吊橋

今夜の塒・鬼怒川ロイヤルホテルに到着したが、午後3時のチェックインまで時間がある。 他の伊東園系ホテルは、到着するなり、部屋はともかく風呂には入れたのだが。 という次第で、ホテル裏山を散策することにした。

実はこの山が、鬼怒川温泉の名勝「楯岩」。 ホテル裏の鬼怒川に架かる橋は、全140m長さ40m。 川の両脇にそそり立つ大岩が「楯」に似ている処から「楯岩」と名づけられたそうな。 橋の上に立つと、思いのほか長く高い。しかも、歩く程に揺れが感じられる。

ゆったりと女性的な鬼怒川と猛々しく男性的な楯岩、 ふたつを女性と男性になぞらえ、この吊橋が縁結びの橋と呼ばれる。
楯岩鬼怒姫神社

大吊橋を渡り対岸へ着くと、幼稚園児くらいの男の子を連れた親子づれに出会った。 どうやら、この先の展望台から下りて来たようだ。 親子は橋を背に記念撮影。件の子は、にっこにこ。

「展望台、徒歩5分」と書かれた立て札を目にした家人が言った。 「どうする?展望台 行く?俺ひとりなら行くけど」。 そこまで言われちゃぁ、行くしかない。「たったの5分だよ」と返す私。 その時、頭を過ったのは、さっきの元気いっぱいの子の笑顔。 しかし、これが甘かった。 次第に「5分って、誰の足だよ」と毒づきたい気分だが、息があがって声にすらならない。 にしても、あんな小さな子でも若い体力は、侮れぬ。

やっと辿りついたのが、楯岩鬼怒姫神社。 縁結びと、子宝のご利益があると言う。 傍らには縁結びの鐘があり、パワースポットとして人気とか。

展望台

展望台からの鬼怒川ロイヤルホテル

眼下に、鬼怒川の清流と鮮やかな新緑が展開し、まさに大パノラマ。 苦労して急階段を上って来た甲斐があると言うもの。空気が美味しい。

道中すれ違った人たちのほとんどが、まるで山登りの如く挨拶を交わす。 そのせいか、ふっと現実から別の空間へワープした様な気分だ。

古釜の滝

吊橋へ戻り、右手の整備された遊歩道を歩く。
うっそうとした木々の間から現れたのは、鬼怒川支流の古釜沢にかかる滝。 2段ほどで小さいながら、透明感が清清しい。
17/05/19 東部鉄道・鬼怒川温泉駅

鬼怒川温泉駅
(左下・背中像が鬼怒太)



駅舎内

近くに鬼怒川温泉街がある。 浅草や新宿・会津若松の各方面からの特急等の始発・終着駅。 1日の乗降客は3000名ほど。
鬼怒太

駅前広場の鬼怒太

鬼怒川温泉の広報を使命として誕生したのが、鬼の子・鬼怒太。 温泉街のあちこちに、思い思いのポーズの鬼怒太が待ち受ける。
SL大樹

SL転車台

駅前広場では、8月から復活運行するSLの車両を方向転換する転車台の設置作業が 急ピッチで進められていた。

SLはC11形を北海道から、方向転換する転車台をJR四国から譲り受けたのだとか。 食い入る様に見つめる家人。
17/05/19 鬼怒川ロイヤルホテル

和室12畳

和室12畳、朝夕食べ放題、夕食は90分飲み放題バイキングつき。@8400円(税込)。

部屋は、ドアを開けると鍵型に細い廊下。 入った脇が洗面台で、角を曲がってトイレ、隣が風呂。その続きに洋応接があり、左は一段あがって和室。 すでに、布団が敷かれていて、窓際には座卓と座椅子が置かれていた。 ふたりでは、勿体無い広さ。それは有り難いのだが、煙草の臭いが染み付いていて気になる。 予約時に禁煙を確認しそこなったのか、私。 もうひとつ、和室と洋応接の間の段差は、低いのだが何とも鬱陶しい。
夕朝食バイキング

夕食



本まぐろ大とろ寿司



朝食

今回の目玉は、本まぐろと本ずわい蟹。
多くの人の興味は、本まぐろ。

特設コーナーで、1皿に本まぐろと大とろを含む握り寿司三貫盛りで提供される。 本まぐろは旨いが、冷え切っていて人肌ではないものの致し方なし。 2皿を平らげ、ふとコーナー横の使用済み食器を置くワゴンを覗いて、目が釘付けになった。 食べ残しの寿司が、テンコ盛りに置かれていたのだ。 「食べないなら、取らなきゃいいのに」と思った時、はたと気づいた。 見れば、それらは全て寿司三貫盛りの本まぐろ意外の二貫なのだ。 つまり、本まぐろだけを食べ他の二貫は手もつけず廃棄と言うこと。 あまりの身勝手さに、愕然とした。

天婦羅コーナーで、揚げたての天婦羅を大皿に盛っている料理人に聞いた。 「これは、何ですか?」と。「らたっぺ」と即答が返ってきた。 首を傾げる私に、彼は慌てて「たらの芽です」と言いなおした。 栃木では、「たらの芽」を「らたっぺ」と呼ぶのか。 ちなみに、北海道では「たらんぼ」。 裏山で採れたものだろうか。 何年ぶりかで味わった「らたっぺ」は、感動モノの旨さだった。 加えて、揚げたての海老天は、外がカラッとし中は刺身の様な絶妙さ。 天婦羅店のカウンターで揚げたてを食べている様な美味しさだ。 思いがけない拾い物。

美味しいものは、本まぐろだけではない。
2日目
17/05/20 ふれあい橋

ふれあい橋


鬼怒太の階段アート

日本では希少なフィーレンディール橋。その名は考案したベルギー人の名にちなんだもの。
「部材間で軸力とともに曲げ、モーメントやせん断力も伝達する剛な結合を持つ構造」だそうだが、 専門的すぎて解ったような解らないような~。 梯子を横に倒した様な外観が、特徴。 歩行者専用の橋である。 そのため、ぶらっと訪れる地元の人たちやら観光客は、どこかゆったりゆらゆら。

階段を降りてふり返ると、真っ赤な「鬼怒太」の階段アートが、圧倒的迫力で自己主張していた。 上の写真左の建物の壁には、日傘をさした貴婦人や紳士が描かれ、大正ロマネスク全開。
17/05/20 駅前散歩(グルメ)
レモン牛乳ソフト

帰りのバス待ち時間に、駅前を歩いた。
「暑い、あつい!」と近くの土産物店へ非難。 思わず、目が吸い寄せられたのは栃木名産・レモン牛乳アイス。 昨日、体験したレモン牛乳のソフトクリーム・バージョン。@140円。 店内でイートインをさせていただき、セルフで梅こぶ茶も飲みすっと暑さが引いて行く。

レモン風味の爽やかさが後を引き、元気復活。@140円
ロックバウム

ロックバウム
HACHIYA公式サイトより

ホテルへ戻る時間が近づいた。 と、家族連れやら若いカップルが吸い寄せられていく店が目の前に現れた。 ここは、バウムクーヘン専門店・はちや。

試食に「かたい」「やわらかい」の二種類があったが、前列はお子ちゃまたちが立ちはだかる。 その隙間を縫って、何とか試食に手を伸ばした。成程、飛ぶ様に売れている理由だ。

ロックバウムは、鬼怒川渓谷をイメージして作りあげたハードタイプのバームクーヘン。 棒に通し竿状に何本も横並びにした様が、店頭のウインドー越しに見えて、圧巻。

ここで時間切れとなり、残念ながら土産に買い求める事はできなかった。 写真を撮る時間もなく、公式サイトから拝借。
17.05/20 蓮田SA(上)

ここへ来る前に日光近辺で漬物屋に立ち寄ったが、時間も短くトイレを何とか済ませたらバスの出発となってしまった。 普段は、ここで炊きたてご飯に佃煮や漬物の試食がある様だが、今回はなし。で、あまり印象に残らず写真もなし。

で、二つめのトイレ休憩がここ。
用事を済ませて、ふと遠くを見れば何とSAの塀と言うか低い柵のあちらは一般道。 ここは高速道路のSAだったはずだけど。私の見間違いかと、目を擦る。
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大江戸温泉物語・浦安万華郷

行ったところ JR新浦安駅 千葉県浦安市入船
泊まったところ 大江戸温泉物語・浦安万華郷 千葉県浦安市日の出
閑話 HONEY'Sのジュース JR新浦安駅
17/04/26 JR新浦安駅

京葉線・武蔵野線の駅。

東京ディズニーランドへ1駅のため、多数のホテルと高層マンションが林立する。

万華郷は、駅・東口からの無料送迎バスで10分、ぶらぶら歩いても25分ほど。 往路はバスで、翌朝の復路は徒歩で、街を探索してみた。 駅近に大学や高校があるため、大勢の若者が闊歩し活気で溢れている。 人気の住宅地である所以か。
17/04/26 大江戸温泉物語・浦安万華郷


同じバスを降りた若き女性数人の後について、入口へ向かう。 「にしても、皆 持ち物少ないな」と家人。 「うん、部屋着もタオルもあるから、身ひとつで大丈夫なんじゃない?」 とショルダーバッグ1つの彼女たちを横目に、呟く私。 しかし、裏口みたいな所を過ぎたあたりで、背広姿の中年男性に声をかけられた。 「どちらへ行かれますか?」と。 「あの、温泉に」と答えると、「入口は向こうです。こっちは従業員用の入口です」 ・・・・すると、あの女性たちは従業員なの?道理で軽装な筈だ。 にしても、ここの玄関は初めてだと分り難い。

今回のプランは、朝食付き1泊@6000円。
風呂は、7種類の内風呂・4種類の露天風呂・水着露天風呂など全38。

飲食街




昭和レトロ風の食事処が、ぱっと視界に飛び込んで来た。 和食・中華・焼肉・スイーツなど、祭の屋台みたいなイートインスペースも楽しい。

休憩室

充実の漫画コーナーを備えたお休み処



女性専用お休み処

他にも、畳敷きのくつろぎ処や男女利用のお休み処など幾つもあり、 あちこちを梯子する。これが、又面白~。
女性ロッカー室

ここで脱衣し、この先にある浴室へすっぽんぽんで通路を歩いて行く。 これが、どうも・・・。いくら同性だけとは言え、何となく寄る辺がなくて心許無い。

初めは躊躇ったものの、 徐々にタオルとロッカー鍵だけを所持すれば入浴出来る、その便利さに順応。確かに便利。

風呂の種類が多くて楽しめるのだが、如何せんほぼ全てが40度以下。 熱い湯好きな家人と私には少々物足りない。湯温の好みは千差万別。 数多い湯舟を用意するなら、それぞれに熱湯・温湯と温度差をつけるのは 、さして難しい事とは思えないのだが。

部屋

9畳和室、トイレ付き。
綺麗だし、何より広いので布団を敷いてもテーブルが邪魔にならない。
快適!

ただ、部屋に入れるのは午後5時から。 それまでは、入浴したり休憩室でうらうらと時間をつぶす事になる。 チェックinとともに入室できたら最高なのだけれど。

朝食




朝食は朝7:00から8:30分まで。(8:15までに入店必須)
想像したよりずっと内容が良かった。

翌朝のチェックoutは9:00。朝食を済ませたら即退室と言うこと。 どうやら、朝はTDLへ向かう客が多いためらしいが、TDLの予定がない身には至極 慌しい。何とかならんか・・・と思わず呟いた。
閑話
17/04/26 HONEY'Sのジュース

帰り、新浦安駅でHONEY'S発見。 実は私、これが大好き。出先で見つけたら必ず飲んでしまう。

さてと、今日はサイズSでは物足りないからMにしよう。 すると、今日はプレミアム・フライデイでMサイズ料金でLが提供されるのだと。 あぁ、だから好きだよ、HONEY'Sのジュース。
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伊東園ホテルの巻

行ったところ JR伊東駅 静岡県伊東市湯川3丁目
伊東温泉・七福神 静岡県伊東市界隈
伊豆オレンジビーチ 静岡県伊東市湯川~松原
東海館 静岡県伊東市東松原町
泊まったところ 伊東園ホテル 静岡県伊東市松川町
トイレ休憩 平塚PA(下) 神奈川県平塚市飯島
道の駅・マリンタウン 神奈川県伊東市湯川
鈴廣かまぼこの里 神奈川県小田原市風祭
伊東園ホテルの本家本元に行かなきゃね。 と言う訳で、今回は伊豆・伊東にある「伊東園ホテル」@7800円。 上野から期間限定の無料送迎バスが運行。

1日目  快晴
07/03/16 平塚PA下り

神奈川県平塚市の小田原厚木道路上のパーキングエリア。

反対車線に海老名PAを見送って、着いたのは、こじんまりとしたPA。 びっくりしたのは、トイレ。 各個室のドア上、居室は赤、空室が緑の、電気表示灯が灯る。 分かりやすく、便利。
07/03/16 道の駅・マリンタウン

伊東市にある国道135号線の道の駅。

直前まで来てバスの運転手が言った。 「ここで休憩にします。集合時間は40分後」 ・・・って、なに? だって、ここから今夜の宿までは車で5分。 なんで、ここで休憩?実はこれ、今日の復路客を乗せるためのバスの時間調整。

道の駅は3つの棟からなり、 伊豆特産品店やらレストラン・スパ・足湯・遊覧船など書ききれない充実さ。 ビジュアル的にも、メルヘンの世界。まるで、子供の国へ足を踏み入れた様だ。 「思いつく施設は全て備えました」と言う感じ。こんな贅沢な道の駅は、初めて。

ショップでは、試食がずらりと提供されていて、目移りしそう。 中でも、オニオンスープに細切りチーズを投入するコーナーは、美味いの一語。 まだ旅は始まったばかり、土産を買うのは帰路でしょう。と思いとどまった。
~伊東~
07/03/16 伊東園ホテル

伊東の温泉街中心部、同じ道沿い徒歩1・2分の距離に、伊東園グループのホテルが3つも建っていて、 3館の湯めぐりが出来る。

まずは、3館中で最も遠いと言っても徒歩3、4分の別館から。 男女おのおの、湯舟1つと露天1つ。たまたまか、湯温は低めだったが悪くない。 地味ながら、それなりに落着く。

次は下へ降りて松川館。 玄関の雰囲気がしっとりと良い感じ。 ゆったりとしたロビーからは、風情溢れる庭を見渡すことが出来、 「宿泊はこっちにすれば良かったか」との思いが一瞬かすめた。 同じバスで来た女子大生グループが、ここへ吸い込まれた理由が分かった。 が、中へ入ってみると、大浴場は長い渡り廊下の先の別館。 ちと、面倒くさい。 殿方は他にもいくつか風呂がある様だが。 露天風呂に到っては、庭園の中にあり、 目の前に建つ茶室風の建物は長く使われていないらしく明りもなく朽ち果て幽霊でも出そうな雰囲気。 怖い。

さて、わがホテルの風呂。 男女各々浴槽2・露天1で、時間で男女交代する。 湯温は高め。いづれも横長の脱衣所が珍しい。 部屋からの距離も近いし、手ごろでいい感じ。結局、3館のうちでここが一番気に入った次第。

チェックアウトは明日の12時。 たっぷりと湯を楽しめるのが、伊東園グループの魅力だ。

グループの中で一番グレードが高いと言われている熱海ニューフジヤホテルは、 確かに良いが宿泊料金も高い。 それに比べて、ここは熱海ニューフジヤホテルを負かす程に食事が充実している。 まさに、伊東園ホテルズの大穴。

夕食バイキング

食い放題・蟹足の上の小鉢が伊勢海老の鬼殻焼き(半身)
下段左の皿は枝豆の他は全て握り鮨

しかも、飲み放題は2時間半。かつて経験した事がない大盤振る舞い。 内容は、麦酒・赤白ワイン・ウイスキー・ 加えて只今開催中の地酒フェアで本吟醸(若竹など)の熱・冷燗。 本吟醸を熱燗とっくりで3本グイっとね。あぁ、なんて美味いんだ。なんたる贅沢!

バイキングなので、沢山の料理が並んでいるが、 私は刺身・握り鮨・蟹2皿くらいで満腹に。
朝食バイキング

左・ご飯の上の小鉢たちは、全て「のっけ丼」に乗せる刺身
(烏賊・葱トロ・サーモン・鯵・明太子その他)
他の料理は、普通の朝食メニュー(種類多し)

のっけ丼は小鉢に少量づつ盛られた海鮮を、 好きなだけご飯に乗せるのだが、種類が多くて両手には持てず、 9つに分割された取り皿に小鉢を乗せて席まで運ぶ人も多い。 念のために言えば、この皿は、ただお盆代わりに使用しただけで 全く汚れていないのだが・・・。 かくして、小鉢のみならず未使用の取り皿までも要洗浄の食器となる。 いやはや、食器洗い係は大変だ。 と思ったが、今の時代、食洗機と言う強い味方があったのね。
2日目  晴れ
17/03/17 JR伊東駅

JR伊東駅

伊東温泉街には幾筋かの商店街が存在し、かつての繁栄が偲ばれる。 が、現在は廃れた雰囲気が漂う。 ホテル近くの駅前いちょう商店街しかり。 それでも、駅に近づくにつれぱらぱらと観光客が繰り出して来た。

JR伊東駅は、伊東市街の北端に位置する、JRと伊豆急行の乗り入れ駅。 利用者は観光客が主で、朝夕は通勤客も。 ただ、乗降客数は20年前の半分ほどに減小している。
17/03/17 伊東温泉・七福神の湯

市内には、幾つかの共同浴場が点在する。その名・七福神の湯。

入口に1体づつ祀られた石像が目印。 湯の効能は、神経痛やリウマチ等と多彩。 入浴料が@300円とか@250円と激安なのが、なんとも魅力的。。
17/03/17 伊東オレンジビーチ

奥に初島が見える

JR伊東駅や道の駅・マリンタウンがある。 夏には水着のまま海辺のホテルへ戻る人も多いとか。リゾート気分を堪能できると、大人気。

今日は、見事な晴天。伊豆諸島の初島がくっきりと見えた。 島内の白い建物までも、肉眼で確認できる。 初島は、熱海から南東10kmに位置し高速船で30分、周囲4km人口243人の小さな有人島。 島の漁師がとった美味しい魚が食べられ、ダイビングなどや南国の雰囲気を楽しむ事が出来るリゾート地。

こんなにも近いのか。
17/03/17 東海館

唐破風の玄関



玄関の旭日と鶴の彫物

昭和初期の木造3階建ての温泉旅館。入館料@200円。

庶民の温泉宿として建てられたが、当時の大工達が腕を振るった貴重な建物で、 廃館後は伊東市に寄付された。

総タイル張りの大浴場、一戸建て風の客室、120畳敷きの大広間、 旭日と鶴が彫られた唐破風の玄関などなど随所に匠の技が施されているそうな。 実は私と家人、街歩き中にここに出くわした時は、 すでに帰りのバス時間が近づいていて入館できなかったのだ。 それはそれは見事だ、と聞いた。残念。
17/03/17 鈴廣かまぼこの里




小田原市にある「鈴廣かまぼこの里」内にある「鈴なり市場」が、 復路のトイレ休憩地。 売店・かまぼこバー・カフェ・茶屋など、まるで、かまぼこのテーマパークの様だ。

練り物の試食品は、大皿に山盛り。 空になると、間を置かずに新しい皿が出てくる。 まさに食べ放題状態。美味い、楽しい。

復路のトイレタイムは短い。 トイレと試食であっと言う間に過ぎてしまった。 出来れば、ゆっくり時間をとる往路で寄って欲しかった。
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熱海ニューフジヤホテルの巻

行ったところ 親水公園 静岡県熱海市渚町
サンビーチ 静岡県熱海市東海岸町
お宮緑地 同上
ドラゴン橋 静岡県熱海市中央町
大間歇泉 静岡県熱海市上宿町
市外通話発祥の地 同上
湯前神社 同上
大湯 同上
小沢の湯 静岡県熱海市銀座町
来宮神社 静岡県熱海市西山町
泊まったところ 熱海ニューフジヤホテル 静岡県熱海市銀座町
トイレ休憩 港北PA下り 神奈川県横浜市緑区
ドライブインみのや吉兵衛 (熱川GH参照) 神奈川県小田原市江の浦
海老名PA上り 神奈川県海老名市
閑話 見物渋滞 /
伊東園ホテルズの中で人気No1のホテルへ。値段も一番高い。 只今、往復バスのキャンペーン中で、本来は@2500円の処を半額の@1250円。 1人1泊:@9800円(税抜き)+往復バス@1250円+入湯税@150円。

1日目    晴れ
17/02/13 謝る

上野駅近くへ集合し、熱海へ出発。 の筈だったが、埼玉新都心駅での人身事故で埼京線が全面運休。 乗車予定2名が上野駅へ辿りつくまで、待たざるを得なくなった。

30分後、汗を拭き拭きバスに乗り込んだ2人は、高齢のご夫婦。 ステップに足をかけバスに身を滑り込ませると同時に「申し訳ございませんでした。」 と何度も侘びを口にし平身低頭。迎えた乗客たちは、 口々に「ご苦労様でした。大変でしたね」と2人をねぎらった。

前回の南房総の時は、休憩後の集合時間に遅れ、他の客を待たせたにも関わらず、 無言でけろっとバスに乗り込んだ人達がいて、閉口した。 人に迷惑をかけた時は詫びるのが常識だが、瞬時に態度で表わせない事もあろう。自戒。
17/02/13 港北PA下り

神奈川県横浜市緑区の東名高速上にあるパーキングエリア。

トイレ休憩で立ち寄ったが、目につくのは横浜の肉マン。 同じバスの乗客達が、さっそくに食い付いた。@300円は、ちとお高くはないか?

そんなこんなで、横浜色を匂わせるPA。
~熱海~
17/02/13 親水公園

親水公園


熱海さくら

南欧コートダジュールをイメージしたスカイデッキ、ヨットハーバー、石造りアーチのムーンテラスなど、 お洒落に整備された市民憩いの公園。 なかでも、縁結びスポット「恋人の聖地」碑は、大人気。 ここからの夜景はロマンチックで、まさに最高の縁結びシチュエーション。

洗練されたスカイデッキ沿いに、愛らしく咲き誇る桜を見つけた。
明治4年頃、イタリア人によって熱海に持ち込まれたそうで、開花期は1月。日本で最も早く咲く桜だとか。 一つの枝に前期に咲く花芽と後期に咲く花芽が2段構えで形成され、開花期間が1ヶ月以上にわたるのが特徴。
17/02/13 サンビーチ

ヤシ並木が続き、砂浜に波が打ち寄せる。 どこかリゾート地に似て、避暑に訪れた気分。 静かで穏やかな時間が流れる。夏は、海水浴客が押し寄せるそうな。

夜には、砂浜がライトアップされ幻想的なムーンライトビーチとなる。 なんでも、砂浜のライトアップは国内初だとか。
17/02/13 お宮緑地

寛一お宮の像



初代お宮の松



ジャカランダ

国道135号線沿い、サンビーチに挟まれた細長い緑地帯。
「お宮の松」や「寛一お宮像」など観光スポットが目白押し。熱海温泉を象徴する観光地である。

「寛一お宮の像」
尾崎紅葉の小説「金色夜叉」中、間寛一とお宮の熱海海岸での別れの場面。 以前「男性が女性を足蹴にするなんて女性蔑視」と外国人観光客の間で批判の声が上がったが。 熱海市は、どう対応したのか。しかし、以前どおりの像だった。 「決して暴力を肯定するものではない」との説明書きを添えて。 足蹴にする、この一点を取り上げて目くじらをたてても意味がないと思うが。

「初代お宮の松」
江戸中期、老中・松平伊豆守が植えたもの。 国道沿いにあるため、排気ガスやら何やらで枯れてしまったため、現在は2代目が現役中。

「ジャカランダ」
1990年、ポルトガルのカスカイス市から2本のジャカランダが贈られた。 今では、世界三大花木の一つとして、熱海の初夏を告げる。熱海での開花時期は、梅雨の頃。 小さなラッパ形の青紫の花房が熱海の町を春色に染めるそうな。いつか、見たい。
17/02/13 ドラゴン橋

糸川に架かるドラゴン橋。 熱海さくらの名所だが、開催されていた桜祭りイベントが昨日で終わったと。 残念。桜もすでに散り気味。

ベンチに腰掛けて、のんびりと過ごす人たち。なるほど、市民の癒しスポットだったのか。
16/02/13 大間歇泉

街の坂道のあちこちから噴出す湯気をみかけた。 これ、熱海七湯と言われる源泉。そのひとつが、大間歇泉。

古くからの間歇泉で世界的にも有名な自噴泉だそう。 往時は湯と蒸気が交互に激しく噴出して、地面が揺れるようだったと。 明治中期から次第に減少し1923年に止まり、今は人工的に4分ごとに3分間噴出する仕込みになっている。
16/02/13 市外通話発祥の地

大間歇泉に隣接してちょこんと建つ、白くて八角形の電話ボックス。

多くの政治家や政府高官が保養や会談で訪れ、東京との連絡が非常に多かったため、 明治21年に東京~熱海間に電話回線が敷かれた。東京の電話交換業務が開始されたのは、その2年後。 いかに大物政治家や有名人が訪れたかの証であろう。

実用の公衆電話として、今も正常に機能しているそうな。 願わくは、当時のままの電話機を設置して欲しい処だが、今の回線には対応できないだろうな。
16/02/13 湯前神社(ゆぜんじんじゃ)

大間歇泉の極近に平安時代からある、熱海温泉の守護社。

「この温泉に浴せば諸病がことごとく治る」との言い伝えがあるそうな。 祖は、小彦名神(すくなひこなのかみ)。

鎌倉時代になり、源頼朝が伊豆山権現と箱根権現の二所詣を始めると 「湯治の神」として広がったとか。
16/02/13 大湯

熱海七湯のひとつ。大間歇泉は、この大湯が源泉。 湯前神社から下を見た足元にある。日帰り温泉のみ@1000円。 徳川家康が入浴したことから「出世の湯」とも言われたそう。

湯は無色透明で塩分含有量も多い、源泉掛け流し。

玄関前にあるアーチ状の石積みは、どんな意味があるのだろう。 と首を捻る私を残して、若いカップルが潜り入っていった。 体験したい気まんまんの私だが、今夜は宿の風呂が待っているので我慢。
16/02/13 熱海ニューフジヤホテル

熱海温泉街の中心部に位置する大規模ホテル。 伊東園ホテルズの多分にもれず、地元ホテルを買収したもの。

2時間飲み食べ放題。 チェックアウトは翌日12時で、ぎりぎりまでたっぷり温泉に浸かれるのは有り難い。

部屋

「温泉なら、畳の上でゴロンとしたい」との家人の希望で、和室10畳。

窓からは温泉街の町並みが見え、その先に海が広がりロケーションはGood。 ただ、網が入った窓硝子なので、写真が撮れないのと、何故かは知らないが、 窓に沿って10センチ幅の平らな出っ張りがあり、 3羽の鳩がひっきりなしに舞い降りて歩き回るのには、閉口。 敵は窓が開かないのを承知しており、こちらへの警戒心は皆無。悠然と闊歩している。

夕食バイキング

蟹食い放題コーナー



これが、一皿。お代わりは、この単位。



私の一皿目チョイス
刺身とか、刺身とか・・・

「いつものバイキングに超豪華食材登場!」期間限定プラン。 いつもの・・・は、70品。それに、蟹3種と牛ステーキとまぐろが加わる。 先月行った南国ホテルに比べても、内容は格段に上。 しかし、今夜の宿泊客800名弱と聞き、バイキングの混み具合を懸念したが、 料理が幾つかのコーナーに分けられ混乱なし。 そうだよ、こうすれば配給みたいな長蛇の列が出来ることは無いのだわ。

海老・蟹アレルギーの私、汁が唇に着くと石原さとみのタラコ唇になる。 唇だけ石原さとみでもなぁ~。 しかし、こうとなればアレルギーに負ける訳にはいかん。食べずばなるめえ。 と、甘エビの刺身と蟹1皿を完食。 こんなに海老蟹を食べたのは人生初。結果、欲がアレルギーを押し切ってしまった。 我ながら恐るべし。ちなみに、他の料理には目もくれず、蟹だけを食べ続けるツワモノも。

朝食バイキング

朝は飲み放題がないが(当たり前か)、充分な品数。 皆さん、夕べの暴飲暴食への償いか、 申し合わせた様に生野菜をてんこ盛りにしたサラダで、野菜がっつり。

風呂

風呂は、11Fに露天風呂、B2に大浴場、別館3Fに露天風呂(家康の湯)と3ヶ所がある。 2種類の源泉を引くナトリウム泉らしいが、なめても塩味は少ない。源泉94.5度はさすがに天下の名湯・熱海!

「ごくらく、極楽」と大浴場の湯にゆったりと身を沈めていたら、浴室のドア前が騒がしい。 見れば、大学生風の女の子数名が入ってきて、中のひとりがスッポンポンの素っ裸で踊りだした。 なんのマジナイだ?と湯からあがり脱衣場に戻ったら、 1人分の浴衣とブラジャーとパンティーが、まるで体だけひょいと抜け出たみたいに床に広がっていた。 大学生団体の場合、ひとり5000円代で宿泊できるプランがあるらしい。にしても、びっくらこいた。 家人に言ったら「俺も見たかった」
16/02/13 小沢の湯

熱海七湯のひとつ・こざわのゆ(平左衛門の湯)。

街歩き中、人だかりに遭遇した。 街道に源泉が噴出しているが、風呂ではない。入浴できるのは、卵だけ。 本日の源泉温度は、92度。

蒸し卵




それぞれに卵を持ち込み、備え付けの笊に卵を入れ、木の蓋をして蒸し上がりを待つ。 その日の泉温にも拠るが、8分程で黄身がオレンジ色のほぼ完熟に出来上がるそうな。

その場にいた人たちに教えられ、目の前の酒屋さんで卵2個を購入。 目の前で順番を待っていた女子大生2人組が、当方の卵も一緒に茹でてくれた。 横に名水百選・丹那湧水があるので、殻が剥きやすい様に熱い卵に水をかけて持ち帰る人も多い。 私は熱い殻を掌で転がして自然冷却し、温かい状態で食べた。 つるんと皮が剥け、ほかほかで美味いの何のって~。 ちなみに彼女たちは、昨日ここで卵を蒸し、 もう一度やりたくて今日は帰る予定だったのを突如 延泊を決めこんだとか。

味をしめて、翌日はホテル近くのコンビニで入手した生卵10個を持参。

待ち時間は、その場に居合わせた人々と四方山談義に花が咲く。 川崎ナンバーの車の30代位の男性が言うに、熱海はニューフジヤホテルの料理が一番だ、と。 なんと、私達のお宿ではないの。 数年前にTVで紹介された時は大勢客が押し寄せて、夕食は3回に分けていたそうな。 以前は、屋上に無料の家族露天風呂があったが台風で飛んでしまい、 修繕には大きな費用を要するので今は閉鎖しているのだと。
2日目  晴れ
まずは、昨日の小沢の湯へ直行。 作りたての蒸し卵を懐に、線路向こうのパワースポット・来宮神社へ
16/02/14 来宮神社




熱海駅のひとつ隣駅・きのみやえき。 そこからは、目の前の「きのみやじんじゃ」

荘厳な雰囲気が漂い、 鳥居前から人でいっぱい。 そりゃそうだ、今流行のパワースポットだもの。 鳥居を潜り本宮前へ。取り敢えず手を合わせ参拝。 で、その横のベンチで家人とふたりで出来立てほかほか・小沢の蒸し卵を頬張る。 うんまい!


境内の大杉は樹齢2000年。 その幹を一周すると寿命が1年延びるそうな。 大杉の周りが喧しい。どうやら地元のTVが取材中の模様。 まわりそこなった私、どうやら寿命を伸ばし損なったみたい・・・
閑話
16/02/14 見物渋滞

12:00にホテルをチェックアウトし、バスは13:45に東京へ向けて出発した。順調、順調。 ところが、最初のトイレ休憩・小田原の「みのや吉兵衛」を出てまもなく、雲行きが怪しくなった。 バス前方は車が数珠繋ぎで延々と連なり、微妙な渋滞に巻き込まれていた。 ややあって、運転手が言った。 「私の勘ですが、たぶん、いや、きっと、この先で事故が起きたのだと思います。 先月もその辺りで事故があったので。 事故がこちらの車線か対抗車線か分らないですが、 両車線ともに渋滞しているので、事故処理中と思います。 お急ぎの処、誠に申し訳ございません」。 バスは歩くより遅いスピードで、だらだらと前の車のお尻に張り付いていく。

それから、30分。牛歩の歩みで、事故現場を通過した。 乗用車の単独事故で怪我人なし。 再び、運転手が言う。 「事故はこちら側の車線でした。私、対向車線が渋滞してるのが事故処理と思っていましたが、 事故を見るために意図的にゆっくり走る「見物渋滞」のせいです」。 一般的に渋滞に巻き込まれた時は、原因も理由も分らぬまま諾々と待つ事を強いられ、 渋滞から脱出した後も訳は分らないまま。 が、今日は運転手の推測を含む説明のお陰で、乗客たちにいらいらは皆無。

ただ、思うのだ。 事故の様子を見るために、わざわざ車の速度をぎりぎりまで落としスマホで撮影する者までいて、 あまつさえ混乱している現場の渋滞に、さらなる拍車をかける。 交通事故は、ちょっとした不注意で起こす事もあるが、 どんなに注意を払っても避けられない場合もある。 明日はわが身とは、思わないのか。 人の痛みを思いやる事が出来ないのか。 他人の不幸を物見遊山に変えるなんて、 人としての品格を疑わざるを得ない。 背筋が薄ら寒くなった。
16/02/14 海老名PA上り

渋滞を抜け、バスは開放感を充満させて次のトイレ休憩地・海老名PAに到着。

広い!しかも、店舗がいっぱい。 崎陽軒を見つけたので、今夜の夕飯用にシュウマイGET。

館内を徘徊したら、小田原の蒲鉾屋さんに出くわした。 試食の多いのに、びっくり。どれもこれも美味しい。 狭い店内は、土産を買い求める客で大賑わい。「買って帰るか?」 との思いが頭をかすめるも、試食に夢中になっている間にバス集合時間になってしまった。

次回 訪れる時のためにチェック。
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南国ホテルの巻

泊まったところ 南国ホテル 千葉県南房総市白浜
トイレ休憩 海ほたるPA下り 千葉県木更津市中島地先海ほたる
閑話 白浜町散歩 千葉県南房総市白浜
帰路のバスで /
おおるりホテルを2館経験したので、今回は同じく往復バス送迎のある伊東園ホテル。 南国ホテル1泊@8100円+@150円(入湯料)。ちょうど、往復バス無料キャンペーン中。

1日目     曇り
新宿西口でバスに乗り、渋滞で1時間かかって品川駅近くへ。品川集合組を拾い、一路 千葉へ。
17/01/10 海ほたるPA下り

館内のエスカレーター

東京湾アクアライン上にあるパーキングエリア。 東日本高速道路が管理する人工島である。 川崎からの東京湾アクアトンネルと、木更津の橋を繋ぐ目的で作られたそうな。 1Fから3Fは駐車場。4Fの硝子張り回廊から海を見ながらのショッピングが楽しめる。 5Fは、海を見渡す展望処にしてレストラン街。

PAと言うより、最早 人気観光地。


回廊



撮影スポット



魚椅子

5Fからの眺望

どこまでも続く海。 その向こうには富士山がすくと立ち、間断なく航空機が飛来する。 眼前に開けた360度の大パノラマは、壮大な絵巻物を広げたようだ。

「海ほたる」から先の木更津側は静かな田園風景が続き、 今来た東京アクアトンネル側は洗練された都会のビル群が林立する。 「海ほたる」を境に線引きした如く、あっちとこっちは、まるで別世界。

気持ちいい。 このまま、いつまでも海を眺めていたい。旅の最終目的地が、ここでもいい様な気がしてきた。

東京湾アクアライン



富士山
17/01/10 南国ホテル

正面玄関



1Fロビーからの眺望



和洋室

午後1:04分到着。伊東園ホテル第1弾。

さて、部屋は別館・渚亭・2Fの和洋室(座敷とベッドが置かれた洋室の2間)。 広くて明るい。が、畳の上に長い髪の毛が数本トグロを巻いていた。 そも、このホテルのチェックアウトが12時でチェックインが15時。 しかし、送迎バス到着と同時に部屋へ入れている。 たとえば今日は午後1時には泊り客がイン。 とすると、前日の客が帰ってからわずか1時間で部屋の掃除など準備を終えていることになる。 無理。部屋を見渡せば、床の間に金庫が置かれ、その上にTVが鎮座する。 大事にされているのね、金庫&TV。んな訳ないか。

この部屋、別館の2Fなのだが真っ直ぐ行くと本館の大浴場や食事会場へと続き、 途中に卓球やらカラオケ場がある。いづれも無料とあって、大人気。 特にカラオケは、通路の真下で吹き抜けとなった構造なので、歌声が部屋まで届いてくる。 「津軽海峡冬景色」を何回聞かされたことか。

部屋の窓の下には、いかにも温泉設備と見受けられるタンクやらホースが設置されていた。 そう言えば、その横にはホテルの駐車場、その先は海岸なので、 これらさえ無ければ南国風の木々がそよぎ見晴らし満点なのに。 帰宅後、予約確認のメールを再見したら、なんと「部屋・眺望なし」。 予約時は全くきづかなかった。しかし、あの立地で眺望ありの部屋は無いと思うのだが・・・

さて、伊東園サイトによると風呂は「豊富な湯量を誇る自家源泉」。 表示板に源泉温度17.4℃と書かれていたが、沸かして補足しているのかは不明。 しかし、大浴場・露天風呂ともに体の芯から温まる。快適。満足。 ただ、毎週水曜日が風呂のメンテナンスで、本来は朝11時まで入浴できる処を9時まで。 とても残念で、名残惜しかった。そんな状況の中、大勢の男女がぎりぎりまで入浴をしていた。 みなさん、風呂好きなようで。

朝夕食バイキング




1泊2食+90分アルコール飲み放題。
んんん、何10品あるのだろう、バイキング料理。 おおるり系ホテルとは、比較にならない種類の多さだ。

目玉は、「甘エビ刺身」あたりか。 私の前で皿に料理を取り込んでいた中年の婦人は、ご飯茶碗にピンクの物体を山と盛っていた。 それを目にして「あ、お赤飯もあるんですね」と粗忽な私。 よくよく覗き見れば、何とその正体は赤飯でもなく、 ご飯の上に「マグロのすきみ」を乗せた「ネギなしネギトロ丼」でもなく、 ご飯は一切ない茶碗の底まで純然たる「マグロのすきみ」。 そこまで好きなのか、マグロが。 鉄砲汁なるものもあったが、人気すぎて私が椀によそった時は蟹の破片すらもなかった。 が、汁はいいダシが出ていた。汁が美味けりゃ充分で、出がらしの蟹は要らないけど。

料理の種類は多めだが、飲み放題は冷・熱燗の日本酒とビールとソフトドリンクのみ。 しかも日本酒は安酒でがっかり。畢竟、ビールに比重が傾く。 おおるり系ホテルの様に、係員がべったり張り付いて1杯づつ注ぎ渡すのとは違い、自由にセルフ。 傾けたグラスセット位置にグラスを乗せボタンを押すと黄色い液が注入され、その後 泡だけが出てくる。おもしろい。 欲の皮をつっぱらせて食事に精出した私の飲み物は、日本酒・熱燗1本とビール2杯。 ビール注ぎを、もっとやりたかったのだけど。

ちなみに、前回のおおるり系で超まずかったcoffee。ここは美味しかった。と家人。
2日目  晴れ
閑話
17/01/11 白浜町散歩

ホテルのチェックアウトは、 前日のチェックイン時に支払いを済ませているので、部屋の鍵を返せば終了。 しかし、13:30発の送迎バスまで1時間半程。 近所を散策するために、荷物をフロントに預けたいが、 今日の宿泊客のバス到着とかち合ってロビーは長蛇の列が出来ていた。 そう、昨日の私たち同様、ホテルに着くなり宿泊費を支払わねばならないのだ。 1台のバスで連れられてきた客たちなので、支払いに時差が生じようもない。 もしも、翌日のチェックアウト時の支払いならば、まだ混雑の緩和になりそうなものだが、 何故に明日では駄目なのか。経営する側から言えば、今でしょ。って?

ホテル周囲を一周しても、ものの30分でホテルに帰り着く程の狭い集落。 古い商店が飛び飛びで並ぶ道路沿いはシャッター街の様相を呈し、 「売家」の文字が躍る民家が視界に飛び込んで来る。 「やむを得ない事情に寄り、閉店いたします」との貼紙を肉屋の前で発見。 住民は少なく、幾つかあるホテルも宿泊客は食事や土産の買物を館内で済ませ、 近所に経済効果をもたらす事は少ない。 「やむを得ない事情」が、仄見える。

そんな中、点在する畑を緑に染める野菜たち。 人間達の事情には頓着も無く、温暖な房総の日差しをいっぱいに浴び、 マイペースですくすくと育っていた。 ふと、数日前の出来事が頭を過った。 自宅近くを散歩中のこと、猫の額ほどの小さな畑の世話をする見知らぬ男性に出くわした。 短い会話のその後で、男性は自らに言い聞かせる様に一言づつ噛み締める様に呟いた。 「人は、たとえ畳1枚分でも土がなきゃ駄目だ。 土は生きることの元だ」。

土があれば、木を植えたり畑をつくる事が出来る。 やがて、野菜は育ち 木はたわわな実をつける。 人は、弥生時代の昔から、そうやって自らの手で食料を作り獲得してきた。 戸建てから集合住宅へ生活の場を移して1年半。 その言葉が、じんわりと沁みこんだ。
閑話
17/01/11 帰路のバスで

さて、帰路のバス。復路も、海ほたるPAでトイレタイム。 ところが、ここでアクシデント発生。集合時間に全員が集合しない。 はて、どうしたのか?10分経過。 と、男女ふたりが周りを見回しあたふたと近づいてきた。 このバスを見ても、まだきょろきょろ辺りを探している。 これだよ、あなたのバスは!汗をふきふきアタフタとバスへ乗り込んできた。 それでも、バスは出発する様子がない。 どうやら、まだ戻らない乗客がいるらしい。 待つ事5分。高齢男性ひとり、ゆったりと姿を現せた。 彼はバスのステップに足を掛けると運転手に何やらまくしたて、こともなげにバスへと乗り込んだ。 最初の夫婦も後の男性も、待たされた私たちには一言の詫びもない。

「いやぁ、すみません。迷っちゃて遅くなりました」。 さらっと言い倒してバスに乗込めば、待たされた客も納得するのに。 自分だって、気まずい思いをせずにすむものを。 解ってはいても、とっさの神対応は難しい。心に留めて、自戒。 大勢のもやもやを乗せて、沈黙のバスは静かに滑り出した。
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熱川グランドホテルの巻

行ったところ 足湯の公園 静岡県賀茂郡東伊豆町
太田道灌公の碑 同上
お湯かけ弁財天 同上
伊豆熱川駅 同上
温泉資料館 同上
隙間時間 散歩 同上
夕暮れの首都高 /
泊まったところ 熱川グランドホテル 静岡県賀茂郡東伊豆町
トイレ休憩・バス待ち合わせ場所 西船橋 南口・サンクス船橋印内町店前 千葉県西船橋印内町
上野 寛永寺はす向かいの大型バス駐車場内トイレ 東京都台東区上野桜木
トイレ休憩 ドライブインみのや吉兵衛 神奈川県小田原市江の浦
草津温泉に味をしめ、第2弾は暖かい伊豆をめざすことに。 熱川グランドホテル1泊@6305円(税込み)+往復送迎バス@1620円

1日目  雨のち曇り
16/12/14 西船橋 南口・サンクス船橋印内町店前
ゆけむり号世話係さん

西船橋駅に着いたのは、集合時間の40分前。用心のために早く家を出すぎた様だ。 と、店の前を箒で掃いている中年女性を発見。ゆけむり号乗車の際の世話係さんだ。 厚手のジャンバー類を3枚も重ね着している。バスはサンクス脇道に横付けする。 場所を借りている手前、ゴミ拾いなどして店に気を使っているようだ。

声をかけてみると、ここから乗車するのは私と家人の2人のみだと。 「トイレは店内でお借りしてください。私は営業妨害になるので、中へ入れないので」と。 言われるままにトイレを済ませ出てくると、家人がいない。トイレか。 世話係さんが言う。 平日のお客様は、仕事をリタイアした方が多いんです。 でも、この時期はお孫さんたちが期末試験で家で勉強しているので、 おばあちゃんは孫のため3度の食事の世話をしなくちゃいけないから、温泉どころじゃない。 今は閑散期なんですよ」。ほう、そうなんだ。 さらに話は続く。 「孫と言えば、私は子供は娘が1人なんで、まぁそんなもんかと思うけど、 友達たちの1/3は子供夫婦が不妊治療を受けて授かってるんですよ、孫。」。 知らなかった。今時の妊活事情。
16/12/14 上野 寛永寺はす向かいの大型バス駐車場内トイレ

バス待ち合わせ場所&トイレ休憩。 ここまで、乗客は家人と私のふたり。大勢が乗込んで来て、やっとツアー気分が湧いてきた。 上野公園内の公衆トイレは、金属製の和式便器のみ。雨の中、大急ぎで用事を済ませて、バスへと戻る。
16/12/14 ドライブインみのや吉兵衛

小田原のドライブイン。食事処が2階にあるが、時間がないのでトイレと買い物のみ。

試食が豊富で、笹かまぼこは試食を出したばかりのタイミング。身が厚く旨い。 それにも増して私の胃袋を絡め取ったのは、数の子の山海漬け。 大きな塊がごろごろ入っていて、1口食べたら止められない止まらない。 吉兵衛さんの術中に見事嵌り、ついに財布を開いてしまった。1袋@800円。
~熱川温泉郷~(泉質・塩化物泉)
16/12/14 熱川グランドホテル

熱川グランドホテル
部屋の窓からの眺望

真下が細長い駐車場、その奥が遊歩道、その奥が海



左が大島、その右が伊豆諸島

廃業したホテルを買い取り、おおるりが経営しているホテル。 建物は古く掃除も行き届いていないが、立地は凄い。

窓の下が海に沿った縦に車1台が止められる駐車場で、その奥が散歩道。 その更に奥が海。半端ではないオーシャンビュー。

翌日、コンビニを求めて彷徨い着いた熱川プリンスホテルなどは、 山の上にあり遠くから眺め一望できるオーシャンビュー。 対し、グランドホテルは海に隣接しているオーシャンビュー。 プリンスが海を望み、グランドは海を臨む。 まさに、この距離感の違い。

今日は雨上がりの曇天ながら、大島をはじめ伊豆七島がくっきりと見える。 朝、波の音で目が覚めた。
大浴場

源泉は、熱川温泉と近隣・北川温泉の混湯。荷を解く間も惜しみ、大浴場へすっ飛んだ。 ガランが7つと、こじんまり。浴槽は女湯が2つで、男湯が1つ。さて湯の按配は・・・温い。

露天風呂は限りなく水風呂に近く、一度入ったら寒過ぎて上がれんわぃ。 えいやぁと思い切って立ち上がれば良いのだが、ここで少々問題発生。 大浴場は2階。目の前の海でサーファー4名が波に漂っている様子が手に取る様に見えるのだ。 最初は鳥かと思ったが。 私が浴槽内で立ち上がると、明らかにウエストより上は見えそうな気がする。 上がりたい。でも、上がれない。

家人いわく「こっちからは見えても、あっちは見てないだろう」とニヤニヤ。 それは、どういう意味?見えないのか、見えるが見たくないのか、意味深。

翌日の朝は、昨日とは違い熱めの湯。 熱川温泉は、その名の通り熱い川。 温泉郷の川のあちこちから湯気が立ちのぼる。 源泉100℃、これが熱川の底力かと唸った。 見ると、浴槽に水道栓がない。 つまり、客が自分好みの湯温調節は出来ない。されると、他の客の迷惑な場合もあるし。 それで合点がいった。 ホテル側が客が適温で入浴できる様に、客の到着前に大量加水を行っているのだろう。 源泉掛け流しだが、それ程に温泉温度が高いのは、高温泉に恵まれた温泉宿では常識とのことらしい。

食事

夕食(膳食)



1時間の飲み放題

1泊2食+60分アルコール飲み放題。
今日は宿泊客が少ない。 ために、ヴァイキングの予定がお膳食へと変更になった。 5:30から1時間のドリンク飲み放題は予定通り。

一人鍋に煮物に刺身に茶碗蒸しなど。冷たく、味もイマイチ。品数も少ない。 ヴァイキングの方が、良かった。ただ、当地の名物・金目鯛の煮付けは嬉しい。 が、これも冷え冷え。あっついのが、食べたかった。

立地が抜群、朝の温泉は極楽。 反面、部屋は埃だらけ、料理はお粗末、従業員が少ない。 2対3で、リピートの可能性は低いかも。 料金の安さに照らすと、こんなものかな。 熱川の湯は魅力的なので、他のホテルも体験してみたい、とは思う。

<今夜の私のドリンク>
赤ワイン・白ワイン 各1グラス、ビールジョッキ1、日本酒熱燗2本
「たいして飲めないもんだね」と言ったら 「1時間でこんだけ飲んだら、充分でしょ」と下戸の家人。
2日目   曇り
16/12/15 足湯の公園

噴泉塔と足湯(木製屋根の下)

ホテルのチェックアウトがAM9:30。 支払いを済ませ、ロビーに荷物を置いて、ひとまず街へ出た。

熱川温泉街には遠くからでも目立つ噴泉塔が多数あり、 もくもくと立ち上る湯煙がいかにも温泉地らしい。 この風景、実は温泉を多数かかえる伊豆でも極めて珍しく、 他には峰温泉で見られる位の貴重な景色とのこと。

ホテルの前・海岸沿いにあるのが足湯の公園。 海を眺めながら足湯を楽しめ、凸凹歩道を歩いて足裏刺激による散歩が出来る。 とっても、体にいい事した気分。
16/12/15 太田道灌公の碑

江戸城を築城したことで知られる太田道灌は、 湯浴みをして怪我を治す猿を見て、伊豆熱川温泉を発見したとされる。

碑は、道灌と猿との2ショット。 遠くを見やる猿が、妙に思慮深く知的に見えるのは、気のせいか?
16/12/15 お湯かけ弁財天


②右・櫓の足元が銭洗いの池
(四角い金属枠に銭洗い籠)

①写真左奥に佇むのが弁財天

③弁財天に被さる様に縁結びの木

熱川のパワースポット。

「お湯かけ弁財天」と「銭洗いの池」と「縁結びの木」が一箇所にある、観光客には1粒で3度美味しい。 お得な観光地。

①お湯かけ弁財天
昔々、この地の所有者の夢枕で 「ここを掘れば温泉が湧くので、我が像を建て湯掛けし願い事を唱えれば、願いが叶う」と弁財天のお告げがあったとか。 掘ると、豊かな温泉が湧き出たと。

②銭洗いの池
金属枠にずらりと掛けられた籠、そこに小銭を入れ、櫓から噴き出た湯で洗うと金持ちになるそうな。 小銭、小銭・・・1円玉・5円玉・10円玉・50円玉・100円玉。 財布の底を引っ掻き回してやっと揃えた。 と家人が言った。「500円玉がないよ」。 一番 金目の小銭の持ち合わせがないなんて、やっぱり私達の金運はこの程度か・・・

③縁結びの木
縁結びの木は、神様が宿る神聖な木とされる梛木(なぎ)の木。 横に裂けにくい事から「縁結びの木」と言われたそうな。 思い人の名を絵馬に記し、枝に結ぶと叶うと大人気。 木に結ばれた小さな絵馬たちは、まるで満開の花の様だ。 その中の1枚に目がとまった。「○○君みたいな素晴らしい人と付き合えますように」。 どんな人だ、○○君。 隣合った1枚は「素敵な人と恋人になれますように」。 どうやら、求む!彼氏。しかも、素敵なと言うオプションつき。 さて、願をかけられた弁財天さん、どっちから先に片付けるか? 素敵な人=ハイスペック彼氏を新規発掘するのは、いかな神様でも手間。 やっぱり、素晴らしい○○君、片恋の方からだな。
16/12/15 伊豆熱川駅

伊豆急線。10余年前にリニューアルした駅舎は新しい。

急斜面を上って来て、駅舎の端っこにたどり着いた。 最短で改札まで行くルートは、どっち? 通りがかりの親切なご婦人に教えられた通り、目の前の駐車場の先に改札直結の出入口があった。 これは、近い。有難い。 山の上にはマンションやら戸建ての別荘が立ち並ぶ。 洗練されたいでたちで上から降りて来た件の女性は、別荘族かな。
16/12/15 温泉資料館

駅の横にある資料館を覗いてみた。 入口前にある足湯は人気だそうで、「熱川湯の華ぱあーく」の施設。

温泉地・熱川を一躍 全国区に押し上げたTVドラマ「細腕繁盛記」 (原作・銭の花、脚本・花登筺、主演・新珠三千代)の写真パネルが、所狭しと掲げられていた。 つまり、この館のメインテーマは、これ。 ならば、 「銭の花パネル館」とでも命名した方が、よっぽどインパクト大だろうに。 ドラマ中で、富士眞奈美が牛乳瓶の底みたいなド近眼メガネをかけ 「犬にやる飯はあっても、おみゃーにやる飯はにゃーだで」 と 静岡弁で毒づくシーンを覚えている年配の人は多いのでは。 入口脇は、観光案内所をも兼ねる。

草津の温泉図書館を連想していたので、少々拍子抜け。 実体は、細腕繁盛記資料館。
16/12/15 隙間時間 散歩

さて、ここで一旦ホテルへ戻る。 帰りのバス発車時刻が11:30にロビーへ張り出されるのだ。

チェックアウトが9:30だから、実に2時間後。 それなら、朝のうちに出発時刻を発表してくれればいいものを。 とは言え、なんせ低料金で限られたバスを回している関係上 直前まで時間が分らないのだそうな。なんと言う時間のロス。 結局、ホテルへ戻り確認したら、12:25出発と発表されていた。

熱川には人気スポット「バナナワニ園」もあるが、そこを観光する程の時間はない、半端。 ほとんどの客は、所在無くロビーで屯していた。 私と家人はコンビニを探しcoffeeを入手することにし、再び温泉街へと繰り出した。

地図で1軒だけ見つけたコンビニは、駅から急な階段を登った山の上。 プリンスホテルの道路を挟んだ向かえにあった。 このあたり別荘が多いが、この坂の上り下りはキツイだろうに。 ゼイゼイと息を切らし、やっとの思いで辿りついた。念願のcoffeeをゲット。 しかし、残念ながらイートインではない。 coffeeを手に、今登った急坂を今度は降り、駅の待合でcoffeeタイム。うまい~。 人心地がつき、売店を覗く。 ほんの冷やかしのつもりが、サングラス@680円が目に飛び込んできた。 UV透過率1%以下でこの値段は安い、と財布を開く。
体も温まったし、今度は駅向かえの店をリサーチ。 とは言え、駅前に店は干物屋と果物屋の2店しかない。 まずは、干物屋で試食の乾物をちょろっとつまみ、隣の果物屋へ行き蜜柑を購入。 そんなこんなのうちに集合時間が迫り、ホテルへと戻った。
16/12/15 夕暮れの首都高

帰りのバスに乗り込み、車窓を眺める。 じんわりと夕日に染まる風景は、昨日とは全く別もの。 それもその筈、昨日 途中の横浜で乗せた人たちは、別のバス。 どういうバスの遣り繰りなのか、復路は往路とは違うルートを行く。

バスは、大和JCT→町田→砧→六本木→浅草→上野→西船橋、とひた走る。 都内に入った頃、サイレンを鳴らした車両が数台前に横入り。「・・・なんだ?」。 車外へ飛び出し、長い棒で路上のモノをひょいと拾い回収し、あっと言う間に走り去った。 首都高の落し物処理。テキパキとロスが無い。初めて見た。これが、NEXCO東日本のGood Jobか。

車窓に視線を戻すと、すでに都心の真っ只中。 夜の帳が炙り出す高層ビル群の昼の様な明り、知恵の輪の様に複雑に絡まるハイウェイ。 機械的でオートマチック、クールで都会的なまばゆい光景は、ハイテク未来都市を思わせる。 日頃 目にする機会が無い首都高の夕景に、心が踊る。
あとがき

熱川の駅から街を見下ろせば、あちこちの噴泉塔から もうもうと煙が立ち上る。 復路バスの待ち時間に温泉街を徘徊し、街の概容が見えた。

駅を境として線を引いた様に、下がホテルや宿などの温泉街で、上が戸建てやマンションの別荘街。 両者が混在しないため、温泉街は細腕繁盛記の雰囲気を漂わせていた。 時が止まった様な「昭和の温泉街」が、今もここにある。平成の今も、だ。 ホテルの大浴場で出会った川崎の女性は 「このホテルの湯が好きで、年に何度も来てるの。 前は大人気で、混雑していたのにね。いつからか、斜陽」 と溜息を漏らした。

高温アルカリ泉で湯量が豊富、素晴らしい源泉なのだ。 温泉好きに、足を向けさせる方法はないのだろうか。
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●草津温泉 ホテルおおるり の巻

行ったところ 湯畑 群馬県吾妻郡草津町
湯滝 同上
将軍御汲上の湯枠 同上
西の河原通り 同上
地蔵の湯 湯めぐり
翁の湯 湯めぐり
西の河原露天風呂 群馬県吾妻郡草津町
千代の湯 湯めぐり
熱の湯 湯めぐり
白旗の湯 湯めぐり
光泉寺 群馬県吾妻郡草津町
草津温泉図書館 図書館
平の家 ランチ
泊まったところ 草津温泉ホテルおおるり 群馬県吾妻郡草津町
バス待合せ場所・トイレ休憩 さいたま新都心駅 西口 /
東北自動車道佐野サービスエリア /
田吾作 (希望者はランチも。コンビニ併設)
閑話 トイレの手洗乾燥器 /
自前の温泉 /
送迎バス込み1泊@7500円。激安料金で草津温泉へ私・家人・息子の3人で行って来た。
私と家人は、新越谷駅前から7:40発→草津温泉ホテルおおるり13:30着。 神奈川在住の息子は、私たちとは別の八王子発のバスに乗り、現地にて合流の予定。

まずは、新越谷でこまどり交通「ゆけむり号」に無事乗車し、定刻どおり出発した。幸先よし。 その旨、息子へ報告メールを送った。すると、意外な返信が届いた。 あちらのバスが、遅れているそうな。 「朝の交通混雑時間でもあるし、まぁ、無理も無いか」と軽く読み流していたのだが・・・。

1日目  小雨のち雲り
閑話
16/11/11 トイレの手洗乾燥器

送迎バスは、途中の数箇所に停車する。 客を乗せたり行先ごとにバスの乗換えをさせ、ついでにトイレタイムとするためだ。 まず、最初の停車地は、さいたま新都心駅西口。乗換えのない私は、目の前のビルのトイレへ。 と、そこで、面白いもの発見。ひとつの手洗い器で手洗いと乾燥が出来る仕様となっているのだ。 これは、便利!世の中は、こんなに進化していたのか。いたく感動。しかし、知らなかったのは私だけかな。
16/11/11 東北自動車道佐野サービスエリア

佐野SA。言わずもがなの、乗換え&トイレタイム地。 日ごろは地べたを走り、道の駅というコース。なので、高速のサービスエリアは物珍しい。 ここ佐野はラーメンが美味しいらしく、休憩所の飲食コーナーでも売れていた。 なにより嬉しいのは、無料の飲料が用意されていたこと。水・玄米茶・煎茶などが飲み放題。

カップを両手で握り締めると、体も心も温まる。とその時、高齢の女性が、カップを二枚重ねにして給湯した。 小さめなカップなので、持っても形が歪み中の液体がこぼれる代物ではなくしっかりとした作り。 1枚で充分機能しているのに。なんと勿体無い。 これでカップの経費が2倍かかり、処分代が業務用ごみとなり高いのに。 無料で温かい飲み物を頂いている、そこに感謝の気持ちはないのか。つくづく考えてしまった。

何はともあれ、温かいお茶で体の中からほっかほか。有難い!
「息子は、無事にバスに乗れたのだろうか?」。 予定では、八王子駅発8:00。その時、彼からのメールが届いた。 乗るはずのバスが数台前で事故に遭遇し、バス会社の指示で八王子から埼玉の飯能市まで移動し、 実に予定より3時間遅れで11:00にやっと飯能を出発したと。目的地・草津には何時に着けるのだろう。
16/11/11 田吾作

田吾作は、おおるりグループの店で、隣にイートインを備えたコンビニがある。 このいづれかで食事を取る客が多数。 あのぉ~、夕飯は五時なんですけど、この時間に昼食を食べて晩御飯は別腹ってぇこと?

ここの敷地の八百屋で林檎やらラッキョをゲット。ラッキョは@200円で3パックだと500円。 これが、ごっつう美味い。勿論、爆買。

ちなみに、道路を挟んだむかえに「道の駅」があり、なかなかに楽しい。
~草津温泉郷~ (泉質・強酸性)
16/11/11 草津温泉 ホテルおおるり

私たちがホテルへ着いたのが、予定を遅れて14:30分。 息子は、その1時間後に到着した。つまり、私と家人は息子より2時間長くバスに揺られていた事になる・・・

ホテルは、湯畑から徒歩3分。西の河原へも徒歩3分程。建物は古そうだが、この立地はポイント高し。

夕飯は、60分飲み放題付きのバイキング。開始時間の午後5時、会場は料理を取る人々の長い行列が出来ていた。 「うわぁ、まるで配給だな」と息子。席には、一人分づつの刺身がセッティングされている。 口コミでは料理の評判は良くないが、この値段でこれだけ提供してくれる経営努力に感謝。

ビール2杯と赤ワイン2杯を飲んだ頃には、飲み放題のタイムリミットが近づいていた。 息子が「まだ大丈夫かな」と恐る恐るビールのお代わりに行くと、後ろの年配男性が言った。 「いよいよ追い込みだ。90分までは大丈夫。いざとなれば、ワインを瓶ごと部屋へ持ってっちゃえばいいさ」。 そんな~。まもなく、男性は娘さんに支えられながら千鳥足で部屋へ戻って行き、不穏な事態は回避された。

減点ポイント:部屋の金庫の鍵が壊れ、外湯へ行く時に貴重品を持ち歩く羽目に。
16/11/11 湯畑エリア
湯畑

湯畑



翌朝、光泉寺から見た湯畑

夕飯を終え、まずは街中心部へ。

湯畑は、源泉を木の樋に掛け流して湯の温度を下げるとともに、温泉成分である湯の花をも採取する。 まさに、一挙両得。昔の人の知恵は、凄い。

強い硫黄の臭いと湯煙が湯畑をすっぽりと包み込み、幻想の世界へ迷い込んだ様な。
湯滝

湯滝と緑の岩

湯煙を纏った大量の湯が、転げ落ちる様な勢いで流れてくる。どんだけ熱い湯なのか?

湯滝の横の岩には、緑の苔が張り付いていた。イデユコゴメという強酸性を好む珍しい藻だそうな。 流れ落ちる湯滝の下は、エメラルド・グリーンに輝く。風変わりな藻の、粋な仕業。まさに、鮮美透涼。
将軍御汲上の湯枠

吉宗の湯枠

湯畑・源泉の中に沈んでいる四角い木の枠。その木枠の中の湯が「御汲上の湯」。

八代将軍・吉宗や十代将軍・家治が、この枠内の湯を樽に詰めて江戸城へ運ばせた。 徳川家康や豊臣秀吉に勧められたそうな。にしても、この木枠。 特別に高さがある訳ではなし、周囲の湯と混ざってしまいそうだ。 敢えて囲う意味は、別の処にあるのか?
16/11/11 西の河原通り

西の河原通り

ホテルやら飲食店や土産物屋が、湯畑の周囲に張り付く様に建ち並ぶ。 その中で、ホテル一ノ井の大きな土産店とセブンイレブンの間の道が、西の河原通り。

ここのセブンイレブンは、コンビニにすら見えない。 本来は緑と赤のセブンイレブンのマークが、茶と朱色。渋い。 湯畑の景観を損ねないどころか、草津温泉の景色になりきっている。

この通りを登った所に私たちのホテルがあるので、滞在中に何度も通らざるを得ないのだが、 写真右手の饅頭屋「長寿店」前で白衣を着たおじさま達が無料で饅頭を配っていた。 饅頭だけもらって歩き去ればいいのだが、つい勧められるままに茶を受け取ろうものなら、 空になった椀を返すために店内に誘導され、しつこく買う様に勧められる。 そうとは知ない饅頭大好きな家人は、坂の上り下りの度に ニコニコと饅頭だけを受け取り、胃袋へ。 翌日の何度目かに、おじ様の一人が言った。 「あ、なんか見たことある人だ」。そりゃぁそうだ。 渡されると拒まないで2日間。 すでに家人の腹に納まっている饅頭を箱詰めしたら、結構な土産になりそうな数だもの。
~湯めぐり~
16/11/11 地蔵の湯

手前が足湯・奥が地蔵の湯



女性の浴室
右側がガラン、左が脱衣棚

息子を待つ間にホテルの大浴場に入ったが、特筆すべきものはなし。 それは、想定内。草津訪問の目的は、外湯めぐりにある。 18箇所の共同浴場に、無料で入ることが出来るらしい。

まずは、人気の「地蔵の湯」へ。源泉・地蔵。
入口で靴を脱ぎ戸を開けると、そこはもう湯船と脱衣場。 着替えている姿が湯舟から丸見え。びっくらこいた。 年配の女性が、手に靴を下げて入って来た。「荷物を全部見ていられるので、安心よ」。 脱衣棚の最下段が下駄箱になっているそうな。驚くのは、まだ早い。 何と脱衣棚の横に、ベビーベッドが据えられているのだ。何ともアットホーム。

浴槽横の床の小さな穴たちに、溢れた湯が吸収されていく。 あぁ、勿体無い。 硫黄臭が香る湯は、肌にやんわりと心地よく纏わり着き、草津へ来た実感がじわと湧いてきた。 湯舟に浸かりながら、件の女性と草津の浴場談義なぞを交わすうち、 男湯から家人の「あがるよ」との声が聞こえてきた。 「あら、まだいいでしょ。もう少し入っていったら」と名残惜しそうな女性を振り切って、地蔵の湯を出た。 滋味豊かな会話で居心地が良く、私とて今少しお話がしたかったのだが。

ちなみに、敷地奥の地蔵に手を合わせてから入浴する人も多い。 外の足湯も大人気。
16/11/11 翁の湯

源泉・湯畑。
すっかり日が暮れて、温泉街はすっぽりと闇につつまれた。 翁の湯は、湯畑からは少々遠いが、私たちの宿からは極近。

湯温は45℃から48℃くらいと高め。 たとえ先客が温泉バルブを止めて温い湯にしても、開けるとあっと言う間に熱々の湯となる。 まさに、湯畑源泉の本領発揮。 それにしても、この湯量の豊富さよ。 舐めてみると、ちょっと塩辛く、しかし円やかだ。料理に使えたなら、極上の塩加減となりそうな。
2日目  曇り
16/11/12 西の河原露天風呂

西の河原公園

朝飯前にひとっ風呂。浴衣のまま「西の河原露天風呂」へと繰り出した。

●西の河原公園
湯畑と共に草津温泉の人気スポット。草津温泉の西側に位置するため、この名がついたと言われている。 読み方は、さいのかわら。 上信越高原国立公園の特別地域に指定され、河原の至る所から温泉が噴き出し、川からは湯気が立ちのぼる。 強酸性の湯なので、河原に草木や花は育たなく、ために「賽の河原」とも呼ばれるそうな。 青森県の恐山を彷彿とさせる荒涼とした風景が続く。

●西の河原露天風呂
西の河原公園の奥にある、草津の名物。入湯料@600円
露天風呂のみで、洗い場も休憩スペースもない。 しかし、この360度の大パノラマは、例え様のない開放感だ。 まさに、「西の河原露天風呂」の醍醐味。途中の「西の河原公園」では、草1本生えていなかっただけに、 自然の緑が一層 目に沁みる。
ここで、まるでモデルの様にスタイルの良い女性に会った。 家人に話したら「俺もお会いしたかった」って。無理、むり。
16/11/12 千代の湯

源泉・湯畑。

夕べ、地蔵の湯の帰りに、ここの前を通ると中から男性が出てきて連れの女性にこぼした。 「滅茶苦茶、ぬるい。うぅぅ、体が冷えてきた」と。 それを小耳に挟んだ息子が「ぬるい湯らしいから、明日 先にここへ入って 仕上げは熱めな湯で体を温めて帰ろう」と私の耳元で囁いた。

さて、勢い良くドアを開ければ、そこは・・・あらら脱衣場。半裸の若い女性2名が、 「熱い、熱い。団扇を発明した人、尊敬しちゃう」と急速で扇ぎまくっていたが、 危ない、あぶない。もう少しで、外を通る人に半裸体を見られそうだったよ。

浴槽は4人も入ればイモ洗い状態の小さなもの。 大人数だとちと狭いが、少人数ならこじんまりとして温泉情緒がじわっと湧き上がってくる。 夕べ偶然耳にした「ぬるい湯情報」の正体は、温泉と水道の蛇口があるため、 先客が自分好みにたっぷり加水したためと思われる。 今朝は、運よくちょうどの熱さだ。味は、源泉が翁の湯と同じだけに、塩味に角がない。 昆布茶の様な。
16/11/12 熱の湯

湯もみ実演



湯もみ体験
(左から2人目が息子
右端が家人)

朝食もそこそこに荷物をホテルに預けて温泉街へと繰り出した。 と、昨日は長蛇の列だった熱乃湯の「湯もみと踊りショー」チケット売り場が閑散としている。 開演時間まぎわ。 時間がなく半ば諦めていただけに、即入場した。@600円。

「湯もみ」とは、草津温泉の源泉が51℃から95℃と高温なので、温泉の効能を薄めず湯を適温にするために、 源泉の中に六尺板を入れ湯をもむことである。湯が柔らかくなり、入浴前の準備運動にもなると言う。

ショーは、湯もみの実演。踊り(草津節、草津湯もみ唄)、湯もみ体験。 湯もみ板は思いの他 太く、湯もみ女性達は結構体格の良い人が多い。 終いには、腰を落とし一斉に湯を高く掻き揚げる。圧巻。これだもの、力持ちでなきゃ。

我ら3人は一番最後の入場。 1階席はすでに満員で、2階席へ上がった。 上からだと全体が見渡せて良いのだが、飛び入り実演は先着20名。畢竟、1階席が有利だ。 つと、息子が呟いた。「折角だから、やるか」。 階段を蹴降りて、取り敢えず家人と息子が滑り込み。外れた私はカメラマン。 「結構、重い」とは、体験した2人の感想。
16/11/12 白旗の湯

源泉・白旗。
名の由来は、湯を発見した源頼朝の源氏の白旗に因んだもの。 すぐ目の前が湯畑なのに、源泉は何故か独自の白旗源泉という贅沢。湯はとても熱く、味は強い酸味あり。 なんでも、硫黄分が強く草津温泉の主力源泉の中で唯一白濁している湯だそうな。 湯舟には、湯の花が沢山浮いていた。

白い湯が肌をぬるりと這い、温泉成分が皮膚から吸収されそうだ。
16/11/12 光泉寺

光泉寺



仁王門から湯畑を見下ろす息子

湯畑のすぐ上、とは言え長い急階段を登るのは結構キツイ。

行基が創建した薬師堂は、日本三大温泉薬師の一つ。 その後、草津領主・湯本氏が真言宗豊山派の寺院として再建したそうな。

仁王門からは、谷底を覗く様に湯畑を見渡す事が出来る。どこかで見た光景。 そうそう、天界から下界の人々の暮らしを見下ろす閻魔大王。こうして巷の様子を眺めていると、 日々の生活で起こる様々な事態などは、瑣末な事に思えてくる。
閑話
16/11/12 自前の温泉

足の向くまま気の向くまま、街の中心部・バスターミナル方面を散策。

とある建物の前で、足が止まった。旅館か、はたまた どこぞの宿泊所か。 にしても、湯畑からは結構遠い。3人で首を捻っていたら、通りがかった近所の年配女性が答えてくれた。 「群馬銀行の寮ですよ」。 ならば、保養所かと思いきや、転勤してきた単身赴任者が多く入居しているそうな。 驚いた事に、温泉も引かれているとのこと。 更に「ここでは、警察だって温泉を引いてますよ」と。 誰が入浴するのか、警察官か はたまた留置人か。聞きそびれてしまったが。

歩くうちに、温泉配給会社を発見。 名前から推して、この会社が各戸に温泉を供給しているのだろう。 されば、一般家庭の外壁に見た管、あれは温泉だったのか。 自宅で温泉掛け流し、しかも使い放題とは、垂涎。
16/11/12 草津温泉図書館

草津バスターミナルは、遠くからでも目立つ茶色のレンガ壁と三角錐の塔が目印。 かつて温泉資料館があった場所に、バスターミナルを建て、その建物に役場にあった図書館と資料館を入居させたそうな。 とは、来てみて初めて知ったこと。

建物の3Fにオープンした図書館は、平成27年オープンだけに新しく綺麗だ。 入口の暖簾を掻き分けると、無意識のうちに脱衣籠を探してしまった。これ、条件反射。

温泉図書館だから、温泉の資料関係の施設か?さにあらず。 勿論 温泉関係資料も豊富だが、一般書の数もなかなか。図書館と資料館が上手くドッキングしている。

暖簾の下から見える展示物は、コンクリートを40日 温泉の湯につけ置き、その溶け具合を示したもの。怖い。 人間が酸性湯に溶けなくて、ホント良かった。

コーナーで仕切られた自習スペースでは、小学校低学年の女の子が数冊の本をひろげ、自前のタブレットを覗き込む。 横には、自宅から持ってきた水筒。(飲物の持ち込み可)。

窓に面したカウンターから草津の町並みや山々などを眺め、束の間 ゆったりと過ぎゆく時間を楽しんだ。 オラが街にも、こんな図書館が欲しい。
16/11/12 平の家

三つ葉のおひたし



もりそば@900円

朝のバイキングでお腹は飽和状態だが、帰りのバスに乗ってしまえば、 もう昼食にありつくチャンスはない。食べるなら、「今でしょ」

「平の家」は、湯畑のすぐ前に建つ3F建ての温泉宿。ちなみに、泉質は白旗の湯。 草津を訪れた人なら必ず目にしている建物なのだ。その1Fが、蕎麦屋。 値段は高めだが、美味いと人気なのだとか。

我ら満腹一家が注文したのは、さらっと軽く食べられそうな「もりそば」。 まずは、サービスのおひたしが出た。地野菜で三つ葉の一種だそうな。 ほんのりとした香りが食欲をそそる。 さて、真打・蕎麦が登場。 新蕎麦とのことなので、今少し麺に香りがあると嬉しい処だが、 すりおろしのワサビと相まって十二分に堪能させてもらった。ご馳走様。



蕎麦を楽しんでいる間に帰りのバス時間が近づき、3人は疾風の如く温泉街を駆け抜ける。 ホテル前で、息子と私達は夫々のバスに分乗。 別れの挨拶もそこそこに、車中の人となった。 例えひとときの別れでも、別れは何処と無く喪失感を伴う。 この慌しさが、逆に良いのかもしれない。
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