1日目 | ●竹芝桟橋 |
●お台場の夜景 | |
2日目 | ●大島温泉ホテル |
●三原山ハイキング | |
○お鉢まわり | |
●名代 歌乃茶屋 | |
●大島公園 | |
●高速ジェット船 大漁 |
泊まったところ | ●サルビア丸 | 船中泊 |
閑話 | ●品川ナンバー |
17/03/23 | 竹芝桟橋 |
大きなマストが目印 岸壁からのレインボーブリッジ |
JR浜松駅・北口から徒歩7分。 振り向くと、ゆりかもめが走りすぎて行った。 かつて上京の度にネグラとしていた浜松町海員会館は、浜松町駅から徒歩2分の好立地で多くの人達に惜しまれつつ2010年に閉館した。当時から建物の老朽化が危惧されていた。 何せ、隣が旧・大名屋敷の芝離宮。 掘ればざくざく遺跡が出てくるだろう事は、火を見るより明らか。 遺跡が出れば、地主が全額負担で発掘の責を負うために、 建て直しは難しいと言われていたのだが。 思しきあたりには、大手企業のビルが建っていた。 大変貌の街並みを目にすると、以前の街並みが目に浮かぶ。 電飾された大きなマストが見えてきた。 これが竹芝桟橋。岸壁の船の向こうに見えるレインボーブリッジが、まばゆい。 首都高もそうだが、東京の夜景は綺麗だ。 |
竹芝客船ターミナル | |
伊豆や小笠原諸島への玄関口。 海上公園・ホテル・レストランなどが整備され、ひとつの街のようだ。 ぼつぼつとツアー客が集まってきた。 今回のツアーは総勢75名。想定外に多い。 次第に、家人と私は顔を見合わせる。 多くの人が登山靴を履き、手にはトラッキングポール(杖)。 三原山ハイキングと聞いていたが、どう見ても本格的山登り装備。 気楽な格好でやって来た私たちは、ちょっと場違いな雰囲気かも。 |
お台場の夜景 |
高層ビル群とスカイツリー レインボーブリッジ レインボーブリッジ下を潜る (橋下に見えるのはスカイツリー) |
夜の闇に浮かぶ高層ビル群、幾何学的に光るレインボーブリッジ、 燦然と光輝くスカイツリーがどこまでも着いてくる。 漆黒の闇とビルの灯りが織り成すモノトーンの世界。 浮かび上がるスカイツリーの鮮やかな色合い。 上品に洗練された未来を連想させるパノラマ。 東京の夜陰に、くっきりと浮かび上がる。 |
17/03/23 | サルビア丸 |
東海汽船の客船。 今回のツアーは、1等(和室。+@500円)or特2等(2段ベッド)からの選択。 「個室状態になれるベッドがいい」との家人の主張で、特2等に。他に2等椅子席などあり。 レストランやら自販、それに給湯も設備され、なかなかに便利。 とは言え、この時間での出港なので、ゆっくり食事する人は少ない。 総じて、思いの他 快適。 特2等階のトイレが和1、洋1と少なく、朝は列が出来て難渋したが、それ意外は問題なし。 6時30分、起床を促す船内アナウンスに起こされるまで、快適に爆睡。 |
17/03/24 | 大島温泉ホテル |
港へ着くと、待機していたバスに寝ぼけ眼で飛び乗った。 気がつけば、バスの前方に「今日の寄港地は岡田港」との表示が。伊豆大島へのアクセスは、飛行機か東海汽船の客船orジェット船。 船ならば、その日の波の状態により寄港地が大島西部の元町港か、大島北部の岡田港になるのだと。 バスに揺られ数十分。バスは山道をひた登り、結構な山の上に辿りついた。 大島温泉ホテルは、天然温泉で露天から三原山が眺められるとのこと。 ここでのミッションは、入浴と朝食。取り合えず、風呂へ直行。 露天風呂のドアを開けて、眼前に広がる景色に思わず「おっ」と呟いた。 湯温もジャストで、三原山の溶岩が流れた筋を目の前に眺めながらの入浴は圧巻! |
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朝食バイキング | |
朝食はバイキング。 メニューは概ね野菜中心で、地元産の明日菜のお浸しが珍しい。 火山灰やら礫が島の大部分を覆い、畑は見かけなかったが、 一部地域で明日菜などを作っているらしい。 飼っている乳牛からの、地産の大島牛乳は美味しかった。 この日の朝食は、肉はなく魚は鮭の塩焼きのみ。 釣りが人気の大島は魚介類が豊富と聞いたが、 激安ツアーだもの、入浴と温かい食べ物にありつけるだけで有り難い。 |
17/03/24 | 三原山ハイキング |
三原山(縦の筋は溶岩流の痕) 三原神社 社殿 |
ホテルでの朝食と入浴を済ませ、入口に待機するバスに乗って三原山登山口へと向かう。 と家人が呟いた。「今 朝食バイキングを摂ったばっかりなのに、又バイキングか?」 ・・・なんのこっちゃ。と首を傾げていたら、家人は手にした旅行パンフに視線を落とす。 な、なんと家人は、バイキングとハイキングを見間違っていたのだ。 大丈夫!こんなにリーズナブルなツアー、そんなに飽食させてくれませんって。 伊豆大島の中心部にある三原山は標高758m。 登るルートは、新火口展望台から三原山山頂口へ出て、 付近の茶屋に荷物を預け、ハイキング開始。 山頂はカルデラ状で、内輪山までは遊歩道を歩くこと45分。 「これなら楽勝」と余裕で歩を進めていたが、 次第に登りが急になりおまけに風まで強くなり、 内輪山の上に鎮座する三原神社に辿りついた時は、青息吐息。 三原神社は昭和期に数回の大噴火に見舞われたものの、 その都度 溶岩は神殿を避ける様に左右へ分かれ、難を逃れてきたそうな。 そう言えば、ここへ来るまでに数箇所のシェルターがあった。 添乗員さんによれば「そろそろ噴火の可能性も・・・」。 ちなみに、このツアーは天候不順などの場合には、この神社から引き返すが、今日は敢行。 |
お鉢まわり | |
ゴジラ岩 お鉢 お鉢まわり 溶岩流の痕 |
いつしか整備された歩道から溶岩の砂利道となり、 足裏で地面を掴みきれず一歩踏み出す毎にズルリと沈み小石が崩れる。 見た目以上に疲労。前を歩く人の靴から崩れた砂利が、容赦なく降ってくるのには閉口。 途中でリタイアする人も、珍しくないらしい。 夕べの竹芝桟橋で「大島は3回目だけれど、お鉢めぐりが出来なかったので」 と乗船手続きをしていた高齢の男性、出来なかったのは気象のせいか、はたまた体力のせいか。 とは言え、目の前に広がる景色は素晴らしい。 内輪山へ辿りつけた達成感を胸に、お鉢を覗き込む。 すり鉢状にぱっくり抉られた鉢底は、無言のうちに自然の猛威を余す処なく語り尽くす。 いよいよ、内輪山のお鉢の周囲をぐるりと回るお鉢まわり。 途中で何組もの大学生グループに出会った。 夫々に背中よりも大きなリュックを背負い、元気よく声をかけてくる。 その爽やかさに癒され、疲れも吹っ飛んだ。 表砂漠を右手に、「たしかに、砂漠っぽい」と、ひとりごちる。 スタート地に近づくに連れ、草の緑が増えほっとする。 かくして、2時間半のハイキングが、無事終了した。 |
閑話 |
品川ナンバー |
次なるミッションは、山頂入口の茶屋で昼食(弁当)。 店の横の大きな駐車場で、ツアーメンバーが揃うまで待機していたら、 止められている車に目が釘付けとなった。あっちもこっちも、漏れなく品川ナンバーなのだ。 品川の人は大島が大好きで頻繁に往来しているのか。 いやいや、そうではない。伊豆大島は、品川の陸運事務所の管轄なのだそうな。 うちの車も品川ナンバーにしておくれ~。 ちなみに、伊豆大島ではカーフェリーが無い。 そもそも、島で使われている品川ナンバーの車は、どんな手段で運ばれてきたのか。飛行機か? |
17/03/24 | 名代 歌乃茶屋 |
昼食。めいっぱい動いた後だけに、楽しみで嬉しい。 荷物を預かってもらった山頂入口の茶屋。弁当の他にお茶のボトル1本。 それに、添乗員さんがよそってくれる「島のりの味噌汁」。 これが、あおさに似た海草で凄く美味しい。早い者勝ちのお代わりありで、即効でリピート。 冷えた体にじわっと沁み入る。 弁当にはサザエの壷焼きが入っていて、嬉しいサプライズ。 港でも焼きサザエが売られていたので、名産品なのかも。 |
17/03/24 | 大島公園 |
大島公園 あんこの手踊り |
路線バスと言っても、ツアー貸切状態のバスで 開催中の椿まつり会場の大島公園・椿園へ。 東京ドーム1.5倍の広い敷地内に、椿園の他に椿資料館や動物園があり、 時間がいくらあっても足りない。椿園の椿の木は約5000本。 2月末に満開になったものの、花の盛りはまだ続いていた。 訪れると同時に、入口正面の舞台で「あんこの手踊り」が始まった。 これは、椿まつりの一環。 「手踊りって、指相撲みたいな・・・?」とびっくり発言の家人。 ちゃうちゃう、道具を使わず手だけで表現する踊りらしいよ。 ちなみに、あんことはお姉さんと言う意味。 昭和初期頃までは、島の女性はこの姿が普段着で作業着だったとのこと。 記念撮影用に、あんこ衣装の無料貸し出しも。 |
椿 | |
盛りは過ぎたが、まだまだ咲き誇る椿 必見!黄色い椿・金花茶(キンカチャ) |
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金花茶は、珍しい黄色い椿。 「見られたら、金花茶を見たらいいですよ。 でも、昨日あたり花は終わったかな」とバス運転手さんが呟いた。 原種は中国からベトナムにかけて分布し、血圧を下げる効能があるとか。 見ちゃった! |
17/03/24 | 高速ジェット船・大漁 |
復路は高速ジェット船。伊豆大島から竹芝桟橋まで所要時間1時間45分。 夕べは、一晩かけて島へ着いたのに、何と言う速さ・・・。 船は1階と2階に客室とトイレがあるが、売店はなし。 飲み物の自販はあるらしい。 右手に房総半島、左手に三浦半島や横浜の景色が、瞬時に視界の中を飛び去っていく。 まるで、船が海の上を滑る様だ。景色や船旅を楽しむなら、往路の客船が楽しい。速さを求めるなら、断然 高速ジェット船。 いつもの自宅の布団ではなく船の2段ベッドで眠り、目が覚めたら伊豆大島。 夢を見ているかと頬をつねりそうな程に、手軽に脱日常の別世界へ飛んできた。 リフレッシュには、もってこい。 |
完 |
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