TOP

2022年 道央旅行記

2030年には新幹線が通る札幌へ

22/10/20~22/10/25 

航空運賃 1人片道 4,390円(運賃)+640円(カード手数料/一区間)+660円(諸税)=5,690円×往復×2名=22,760円
ビジネスインノルテ中島公園 @3,400円(税込)×5泊×2名=34,000円


旅程                                           
1日目 ●ジェットスター
2日目 ●札幌コンサートホールKitara
3日目 ●ホテルライフォート札幌
4日目 ●札幌エクセルホテル東急
●中島公園
〇八窓庵
5日目 ●メガネの調整へ
6日目 ●創成川イースト
●創成川に鮭が遡上


泊ったところ ●ビジネスインノルテ中島公園
食べたところ ●サッポロ赤星
●ベーカリーレストランサンマルク中島公園店
●倉式珈琲店 札幌中島公園店
●カランドリエ
●エゾバルバンバン
●レストラン「ラーブル」
●中華料理 香州
●札幌市役所本庁舎・食堂


閑話 ●メガネの曇り止め強力ジェル
●あとがき

1日目  
新幹線延線準備中の札幌へ
22/10/20 ジェットスター


手荷物は7kg以内。季節の変わり目で猫の目の様にコロコロ変わる気温に振り回され、荷物に入れた服を出したりたり戻したり。

久しぶりのジェットスターは、機内がどこか垢ぬけて見える。その秘密は座席シート。スリムになって、その分空間が広くなり以前の様に膝が前の座席の背当てギリギリという窮屈さがなくなった。これは有難い。



機内から見た夕焼け
22/10/20 ビジネスインノルテ中島公園

シンデレラ階段が目印

札幌市中央区南11条西1丁目(地下鉄・中島公園徒歩6分)

常宿よりも薄野までが遠くなるのが気がかりだったが、中島公園駅からは札幌パークホテルの敷地を通り抜けていくと近道。ただ、大通りから一本入るので夜は短い距離がちょっと暗くなる。

豊平川と中島公園に挟まれた立地は、思いのほか静かでゆったり。ちょうど中島公園の紅葉の時期で、季節の移ろいを感じ部屋に戻って余韻を楽しむ。そんなリラックスした時間がとても良い。

ウェルカムドリンクは12時~22時。用意された紙コップで部屋への持ち込みも可。これが、とっても有難い。

Wifiは、スマホのアクセスポイントをこのホテルに設定すれば、パスワードなしで繋がる。

部屋のカードは、連泊やチェックアウトの時はフロントの専用箱に入れるだけ。宿泊中、同室の家人と別行動の時はどちらか先に戻る方がカードを持ち、はっきりしない時は箱に入れて出る。とても便利なシステム。

朝食(無料)



無料朝食は軽バイキング。
数種のパン・野菜・卵料理・ウィンナー・ポテトサラダ・お茶漬け(ご飯・しば漬け・沢庵・2種のふりかけ)。種類は少ないが朝なので充分。食材の補充もしっかりしていて、遅く行っても食材が切れる事はない。


リバービューツインルーム

部屋は17㎡だが、思いのほか広く感じる。豊平川に面しており、朝にはホテル裏の河川敷でゲートボールを楽しむ人々の姿が見渡せてほのぼのと温かい。

滞在中は暖かい日と寒い日のアップダウンが激しかったのだが、チェックイン時まんまで快適室温。どういう設定にしてくれているのか。お陰でぐっすりと爆睡した。

暮らすみたいに、この部屋に滞在するのもいいな。とふと思う。

ただ、支払いは現金のみ。要注意。
22/10/20 サッポロ赤星

狸小路8丁目

ホテルのチェックインを済ませ、狸小路へ。勿論、目当ては赤星のラーメン。数年前に来た時は水道の配管工事で休みだったので、今度こそは!

暖簾をくぐると、以前は無かった券売機が入口の傍に鎮座していた。コロナ対策か?人件費節減のためか?いづれにせよ、客にとっても大歓迎。それにしても「きっと値上がりしてるだろう」と思っていたが、まさかの醤油ラーメン・塩ラーメンが@500円。この物価高のご時世に、店主の意地と心意気が嬉しい。

店内はカウンター席のみ。ちょうど、家人と2人分の席が確保できた。今日はついてる!



醤油ラーメン@500円

程なく着丼。岩海苔がいい!加えて500円ラーメンなのにチャーシューものっている。これで元が取れるのだろうか。心配になってきた。

最初はデフォルトで食べる。あぁ、この旨さ!どうやって、この味を出しているのだろう。半分位食べた処で、置き調味料の「さばニンニク粉」を振りかけて味変。これが、また美味い!変わらぬ味に大満足!

完食して腰を上げると店主が言った。「また、来てくださいね」。「これを食べに東京から来たの」と返すと、店主は「有難うございます」と破顔した。

外へ出ると家人が呟いた。「ちょっと違うだろう」。確かに、このラーメンだけのために飛行機に乗って札幌へ来た訳ではないが、気持ちはそんなもん。すると家人が言う。「ダ埼玉から来た・・・でしょ」。そっちかい。東京は隣なんだし埼玉と言っても誰もピンと来ないけど、東京と言うと誰もが分かる。ちょっとしたリップサービスだい。何より、次回訪れる時に店が続いていて欲しいから。
  
私+T子さん
2日目 
22/10/21 札幌コンサートホールKitara

札幌コンサートホールKitara



大ホール座席表
写真参照:Kitara事務局

札幌市中央区中島公園

1997年7月4日開館。ギリシャ神話の音楽神・アポロンの楽器・キターラと「北」の意味がこめられているそうな。私は長い間「皆が来た~ら?」と言う軽いのりで名付けられたと思い込んでいた。早いもので今年は開館25周年をむかえる。

私も2000年代には、定例コンサートを始め12月の第九やら足繁く通っていた。中でも忘れられないステージがある。2003年12月31日のジルベスターコンサートだ。会場の皆でゆく年のカウントダウンをし、希望の新しい年を共にむかえる。ワクワクした高揚感と連帯感は、たまらない。

その日、ステージに立った歌手の中に本田美奈子がいた。アイドル歌手のイメージが強いが、当時クラシックとのコラボを試み着々と新境地を切り開いていた。

大ホールは、大オルガンとステージの間に客席を据えた言わばオープンステージのアリーナ型。何とか手に入れたチケットはステージと大オルガンの間の席で、演奏者や歌手の背中しか見えない。音楽を聴きに来たのだから、曲が聞こえれば良しと言えばそうなのだが、仲間外れになったようで、ちと寂しい。

純白のドレスを纏いステージに立った本田美奈子は、前・横・後と各方向の観客にむいて歌い続けた。全ての観客を巻き込んむように。その姿は華奢で清楚。まるで、白い妖精が舞い降りたようだ。もはやアイドルを脱皮した優れた歌唱力と笑顔を振りまき人の目を釘づけにする姿は、心深く刻まれた。

年が明けて何気に点けたラジオから彼女の声が聞こえて来た。正月は母と北海道の温泉で過ごしている。と。2005年、本田美奈子 急性骨髄性白血病で逝去。38歳。最後の親孝行になってしまったのだろうか。

第九を聞き、はらはらと小雪舞う中島公園内を歩く。あの情景が好きだ。Kitaraは道民の財産。

今日は、友人とここで待合せ。
22/10/21 ベーカリーレストランサンマルク中島公園店

札幌市中央区南16条西5丁目

地下鉄南北線・幌平橋から徒歩3分に建つひっそりとした一軒家レストラン。以前は「サンマルク」と言うパン屋さんで「焼き立てパンの食べ放題」につられて来た事がある。

「アトランティックサーモンのグリル」はフレンチかな?美味しかった。

午後2時前後に入店、閉店が3時30分。話に夢中になり、時間があっという間にすぎてしまった。ドリンクバーに至っては、食事の後に至福のコーヒーを!と、最初の一杯はまずは黒酢ドリンク1/3杯。結果、これのみで終了してしまった。

はたと思い出した。10年位前から、札幌では客足が減る夕方の時間に一端店を閉め、夜また店を開けるスタイルが定着しだした。店にとっては休憩と夜の仕込みにあてられて良いのだろうが、客の立場で言えば、長居が出来なくなり、ふらっと通りかかっての入店が難しくなった。残念。

とは言え、午前中に予定があり、この時間での待ち合わせをお願いした私の失敗。Tさん、慌ただしくてごめんね。



アトランティックサーモンのグリル
フレッシュ野菜のビネグレットソース@1,716円
ランチドリンクバー@385円

22/10/21 倉式珈琲店 札幌中島公園店

写真参照:まっぷるトラベルガイド様

札幌市南16条西5丁目

ベーカリーレストランサンマルク中島公園店」の敷地内にある本格コーヒーと軽食の店。

サイフォンのコーヒーは何年ぶりだろう。「コクと大人の苦み」がウリなのだとか。さすが。

ここで、Tさんと楽しくおしゃべりの続き。店内のお洒落な雰囲気が心地よい。



サイフォン珈琲
倉式ブレンド@490円

    
私+Yちゃんご夫妻
3日目
22/10/22 ホテルライフォート札幌

1階ロビー
写真参照:じゃらんnet様

札幌市中央区南10条西1丁目

今回の塒・「ビジネスインノルテ中島公園」は、このホテル脇道沿いの斜むかえ。公共学校組合の経営する施設[公立共済やすらぎの宿」。随分と前になるが、友人の結婚式などで頻繁に足を運んでいた。ここの5階にある「健診センター」にも。

1階レストラン「カランドリエ」


ランチ・中華セット@1,500円

今日は従妹のYちゃんとランチ。待ち合せまでの時間に、レストランの方とちょろっと立ち話。「中島公園の紅葉が見頃なので、このところ人出が多いんですよ」と。

中華セットは、青椒肉絲・杏仁豆腐・海老チリ・卵スープ・サラダ・ザーサイ・ご飯と全7品の品揃え。コスパ抜群なだけでなく、味もよし。
22/10/22 エゾバルバンバン

おつまみのポップコーン
おかわりが出来るそうな。

札幌市中央区南2条西3丁目三番街ビル

ランチに続き、夕方はYちゃんのご主人も交え3人で一献。場所は、ご夫妻が何度か行って高評価な「北海道イタリア料理の店」を予約してもらった。

料理のチョイスも「これ、どう?」と問われ「うん、いいね」とうなずくだけのおんぶにだっこ。後は、座っているだけで見繕ってもらった料理と飲み物がやって来る。何から何までお世話になりまする。

雰囲気も良いし、料理も美味い!飲み放題の麦酒も「あ~うまい♪」

いきなり照明が落ち、一隅を照らした。そこには、家族らしき人々とテーブルを囲んだ少女がいた。間髪を入れず、ハッピーバースディの歌声が湧きおこる。少女の前には、バースディケーキ。少女は大きく頬を膨らませ蝋燭の火を一気に吹き消した。そうか、今日がお誕生日なのね。どこの誰か知らないけれど「お誕生日おめでとう。あなたの明日に幸多かれ!」。この場に居合わせただけの縁だけど、幸せ気分のお裾分けとその余韻をいただいた。

「で、何を食べたの」って?んんん、それが問題だ。ご夫妻に依存して、写真も撮り漏れ、ホテルに帰還後に記録もしてないし。証拠品の料理はすでに我が身の血肉に化け消え失せてしまった。札幌での日々は連日誰かと何処かで外食だったので、後日 HPに書くとなると記憶がすっかり朧・・・

こうとなれば、知る限りの記憶を呼び起こすしかあるまい。枝豆・ハムの盛り合わせ・ピザ・牡蠣と岩のりのアヒージョ、そんな感じだったかな。なんだかな~、認知症検査って、こんな感じだろうか?・・・ショボン。

お会計は2,500円/人。飲み放題つきでこの安さ。私は麦酒3杯と赤ワイン1グラス。呑んだ♪
+娘
4日目
22/10/23 札幌エクセルホテル東急

写真参照:RakutenGroup様

札幌市中央区南8条西5丁目 中島公園駅・徒歩3分

かつては、家族やママ友達と多い時は月1か2位の頻度でランチバイキングに通った懐かしいホテル。そして、今日の面子は、家人と娘と私。

レストラン「ラーブル」

スイーツも種類豊富

右下の黒い皿が「握り寿司」

以前は北側の正面玄関からの出入りだったが、今回は西側に入口が出来ていた。しかも、そこは小さいながらも庭園風!車での客と地下鉄などの徒歩客とを分ける交通整理の意味か?そこから入るとすぐに1Fレストラン「ラーブル」があった。たしかバイキング会場は上階だった様な、記憶違いか?

さて、本日は「ランチブッフェ」@2,500円。
職人が注文を受け「その場で握ってくれる寿司」を初め、和洋中全50品。日頃は興味が薄いスイーツ系にも手を伸ばし、私の欲の皮と腹の皮は突っ張り放題。かくして、私の両皮が惨敗。とても、コンプリートは無理。しかし、どれもこれも期待を裏切らない。腹も心も充たされ満足・満腹!

ところで、いつの間に「ブッフェ」になったのかな。ブッフェはビュッフェ。バイキングとの違いが気になるので、調べてみた。バイキングは、一定の料金で食べ放題になる食事形式。ビュッフェは、好きなものを取り、取った分だけ支払う仕組み。

そもそも、「バイキング」は日本特有のサービスで海外にはない。日本で初めて「バイキング」を初めたのは、帝国ホテルの元社長・犬丸徹三氏。デンマークでの「前菜を好きな量だけ取り分ける方式に触発され、北欧の海賊の名に因み「バイキング」と名付けたそうな。

するってぇと、ここは「ブッフェ」と言う名の「バイキング」?。ま、美味しいから、どっちでもいいか。
22/10/23 中島公園

紅葉の中島公園

札幌市中心部に位置する総合公園で、日本の日本の総合公園100選にも認定された。緑と水あふれる園内には、豊平館・八窓庵・コンサートホールKitara・天文台などがあり、市民の憩いの場として親しまれている。

そうそう、昔はスケート場もあり、幼き頃に同居していた叔父に連れられて来た記憶がある。もしかして、デートのダシ役だったか?わたし。

今回の札幌滞在中のテリトリーは、中島公園→狸小路→札幌駅周辺。馴染み深いせいもあるが、この辺りはいつも心地よい。

八窓庵


入口



右側が茶室(八窓庵)
左側が(三分庵)



二畳台目席

「八窓庵」は、園内にある茶室で、国の重要文化財。江戸初期に遠州(滋賀県)に建てられたものを大正8年に札幌へ移築。


関守石

茶庭の飛び石の岐路に置かれている。
茶道では「これより先に入ることはご遠慮ください」の意味
22/10/23 中華料理・香州

向かって右半分が元からの店舗
左半分が併合した隣のラーメン店
写真参照:MOGtrIP様

札幌市中央区南3条西4丁目

昭和34年開店の老舗中華料理店。

亡き父はここの炒飯が大好物で、狸小路あたりへ出向いた時はよく足を運んでいた。二階座敷を予約して父の退職祝いをし、母の葬儀を終え姉弟がそれぞれの家へ帰宅する前夜もここ。普段は勿論、節目節目に訪れた思い出の店でもある。

その昔、店舗は写真の黄色い建物の右側半分で、1階のテーブル席と2階の座敷のみ。と言っても、御覧の通りに細い狭いスペース。時分時には、満員で入店出来ない事もしばしばだったが、いつの間にか隣のラーメン店だった部分も香州の店舗となり、待ち時間がほぼなくなったのは、有難いかぎり。

炒飯などは盛りが良いので、敢えて多めに注文し、パック容器を貰って持ち帰りする客も多い。父がこよなく愛した「香州の炒飯」は、昼のバイキングで未だ胃袋が飽和状態のため、断念。恨めしい・・・


四川風麻婆豆腐@900円(税別)

小籠包@480円(税別)

焼き餃子@660円(税別)
5日目
22/10/24 閑話
メガネの曇り止め強力ジェル

朝からの雨。まずは、母の墓参りのための墓参バス中に急ブレーキで前の人が倒れ込んで来て、歪んでしまったメガネの修理へ。

メガネを作った店の札幌店へ出向くと、店の方は「フレームだけではなくレンズ周りもかなり歪んでますね。よく壊れなかったな」と呟き、あっという間に修復完了。さすがに餅は餅屋。

さて、ホッとして横を見ると陳列された「メガネの曇り止めジェル」が目に入った。「メガネをかけてマスクをすると、レンズがくもって見えない。曇り止めを買ってきたが、全然効果がない!」と憤慨やらボヤキやらしている家人が目に浮かんだ。

プロが言うに「先日も"これ効かない″と来られたお客様がいて、ごってりべっとりと塗ってしっかり拭き取っていました。これは、あくまでもレンズにコーティングするだけですから、米粒位を一滴レンズに乗せて指でのばし、数秒乾かしてから曇りが消え透明になるまティッシュで拭いたらOKです。あまり拭きすぎると折角のコーティングも無くなってしまうので、適度に」との事。

購入し指南通りに試してみると、魔法の様にくっきり!

家人に顛末を伝えると、早速「かつて効果が無かったジェル」を引き出しから取り出して伝授通りに試していた。帰宅した第一声は「全然くもらない!」とにこにこ。

どんなに素晴らしいものでも、使い方のコツを知らなければ、その人にとっては価値の無いものになってしまう。大事なことを、ひとつ教えてもらったような。

6日目
22/10/25 創成川イースト

大友亀太郎の像

かつての札幌市は、中心部を流れる創成川で線を引いた様に西と東の様子がまるで違っていた。西は賑やかな都心で、東は古い家々や古い倉庫などが建ち並ぶ。「創成川を渡ると都心ではない」と言われた所以である。

しかし、2030年末延伸予定のJR札幌駅の新幹線ホームが創成川を跨ぐ形で建設される事となり、今や東側は発展著しい札幌で最も注目される熱い地域である。

話題の「創成川イースト」は、創成川から東8丁目通り、北8条通りから国道36号線に囲まれたエリア。市では、この地域を都心まちづくり計画の重点地区と定め、力を注いでいる。ちなみに、創成川イーストの人口は、20年で3倍以上に膨れ上がったそうな。

そもそも、札幌の歴史は創成橋の袂から始まった。札幌を東西に分ける基点となる創成川は、幕府から派遣された二宮金次郎にも師事した相模(神奈川県)の人・大友亀太郎が、札幌開発のために「大友堀」(のちに創成川)を掘って人口の水路を作ったのが基である。

創成橋の袂で、創成川を見守る大友の像。生前は隻眼だったとも伝えられているその目で、今も創成川周辺の遷りゆく姿を静かに見つめている。

22/10/25 創成川に鮭が遡上

創成川と飛び石


前日の地元TVニュースで「23日からテレビ塔近くの創成川で鮭数匹が泳いでいるのが見つかった」と。

ここは、開発著しい創成川。川の両側は緑豊かな「創成川公園」となり、今では市民の憩いの場。川の中央に飛び石が敷かれ、歩く事も出来る。



遡上する鮭


ちょうど、テレビ塔のすぐ横の川に2匹発見。こんな中心部のど真ん中で、まさか、鮭の遡上がみられるなんて。

札幌市豊平川さけ科学館では「都市部の人工河川に鮭が遡上するのは珍しい。20年ぶり」とのこと。放流した稚魚が戻って来たのか。はたまた、迷い込んできたのか。

ちょうど保育園児が数名、散歩で通りかかった。目を凝らして鮭をみつめ、1人がぽつんと呟いた。「お魚さん、これから何処へ行くの?」。傍にいた大人たちは息をのんだ。産卵して力尽きて死ぬとは、とても言えない。それを理解するのは、ボクちゃんにはまだまだ先の話。この子の一言で、大人になる事と引き換えに失ったものを思う・・・。

22/10/25 札幌市役所本庁舎・食堂

食堂
窓ごしの庭園は癒し




多種なサンプルが並ぶショーケース

札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所・本庁舎B1

札幌での最終日。新千歳空港へむかう途中で札幌市役所の前を通りかかった。「そうだ。地下でラーメンを食べよう」。

幼かった子達を連れて中心部へ出た時の休憩は、ここが第一候補。何と言っても場所がいい。子連れでも気兼ねなくゆっくり出来る。安い。ちょっと一服するには、三拍子揃った食堂なのだ。ただ、社食なので市職員さんの昼食を妨げる時間は極力避けて。

メニューは多種。中に売店もあるので、食べたい物はほぼ手に入りそうだ。

味噌ラーメン




私が味噌ラーメンで、家人が醤油ラーメン。いづれも@500円。最後に来た時は、たしか@380円位だったような。この物価高のご時世、さもありなん。


さて、お味は一言で言えば「懐かしい味」。私のは丼の底に味噌が少々溶けずに残っていたが、厨房の慌ただしさを思えば「暇な私が、セルフで混ぜまする」。と言っても、決して不味い訳ではない。家人曰く「変わらない味だ」。

基より、美食を求めて足を運んだ訳ではない。変わらない味と、誰でもすっぽりと抱き込む懐の深い空気と、喧騒の中にある心安らぐオアシス感。この懐かしさが一匙のスパイスとなり、私達にとってのご馳走に化けるのかも。

あとがき

新幹線延線をひかえた札幌の街は、日々目まぐるしい変貌の途上。2030年の開通時には、どんな新しい街になっているのか、楽しみでもあり、寂しくもあり。
BACK TOP





©2007匁の旅手箱
inserted by FC2 system