12/10/10~12/10/12 そろそろ、山では紅葉しているという話もちらほら。 旅程 |
1日目 | ●大雪山国立公園 | 上川郡上川町 |
○層雲峡温泉 | 同上 | |
○紅葉谷散歩道 | 同上 | |
○紅葉谷散策路 | 同上 | |
2日目 | ●青い池 | 上川郡美瑛町 |
●美瑛駅 | 同上 | |
●全道高等学校美術展 | 旭川市 |
泊まったところ | ●道の駅・あさひかわ | 旭川市 |
風呂 | ●御料の湯(スーパー銭湯) | 同上 |
買ったもの | ●栗・サンマ | 道の駅・うらうす |
閑話 | ●道の駅・あさひかわ | 旭川市 |
覚書 | 走行距離 | 690km |
ガソリン37.4リットル | 5,228.5円 |
大雪山国立公園 | |
大雪山国立公園は、北海道の中央部にある日本最大級の公園。 旭岳・北鎮岳・白雲岳・黒岳・赤岳などの大雪山系や、十勝岳・十勝岳・トムラウシ山・ニベソツ山・ 石狩岳など2000m前後の山々が連なる山岳公園である。 山登り愛好家にとっては、まさに垂涎の地。 |
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層雲峡温泉 | |
幕末、和人として初めて大雪山系を探索した松田市太郎や松浦武四郎によって発見されたとされている温泉。 国道39号に沿って層雲峡の渓谷の底に位置する温泉街は、17軒のホテルなど宿泊施設と1軒の共同浴場とにより成る。 近年整備された中心部は、欧米風な雰囲気が漂う。狙いは、人気のカナダの山岳リゾート・キャニオンモールだそうな。 温泉街にある2軒のコンビニは、いづれも外観を茶色で統一。 景観への配慮である。 |
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秋の味覚(栗、サンマ) | |
生栗 セイコーマートの焼きサンマ @100円 |
今朝、ここへ来る途中の「道の駅・うらうす」で買ってきた新鮮な栗を、河原で調理。 小さな圧力鍋「こなべちゃん」で、ものの数分煮て蒸した。今年の初物、うまい♪ コンビニ・セイコーマートでは、今 地域限定で北海道産の「焼きサンマ」を販売している。早速購入。 川を眺めながら、栗と一緒に食す。家で魚が焼けないマンション住まいの方には、重宝な一品か。 |
紅葉谷散歩道 | |
紅葉谷散歩道は、ホテル大雪やプリンスホテル朝陽亭とユースホステルへの近道でもある。 整備された山の道を登ると、ぽっかりと視界が開け、国道に出た。そこから、左手にホテル朝陽亭が見えた。 |
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紅葉谷散策路 | |
クマゲラの食事跡 |
入口からまもなく、ウダイカンバの大木が隣の木にもたれかかる様に立っていた。大丈夫か? さらに歩を進めると、クマゲラ(天然記念物)の住むクマゲラの広場に出た。 辺りには、穴のあいた木が多い。クマゲラがつついて穴をあけた食事の跡だ。 それにしても、凄い穴の数。 道は、「散策」とは言えかなりの険しさ。 しかも、滑りやすくて、足もとに油断がならない。 しかし、その割に気分がいいのは、赤石川を横に見て歩いているから。 途中で行き合った中国人家族一行は、おばあちゃんがへばってしまい途中でリタイアし引き返してしまった。 もう少しで、紅葉滝なのに惜しい。 |
紅葉滝 |
3万年前に中央火山の大爆発により火砕流が発生し、冷えて固まって出来たと言われる柱状節理。 切り立った岩が、まるで柱の様だ。 片道30分の散策路は、赤石川とともに歩く大自然の奇跡・柱状節理とそれを包み込む滝との出会い旅。 紅葉にはまだ早いが人気の名所である。充実の森林浴に、満足♪ |
12/10/11 | 青い池 |
青い池 |
「青い池って、なんだ?湖じゃなく、池だゾ」と地図を覗き込んでいた家人が、呟いた。 青い池は北海道上川郡美瑛町白金にある人造池の通称。 1988年に噴火した十勝岳の堆積物による火山泥流災害を防ぐため、 美瑛川本流に複数建設された堰堤のひとつに水が溜まったものだ。 水酸化アルミニウムを含んだ堰堤に溜まった水が、太陽光とぶつかり青色の透明光となり、美しい青い池となった。 鋭利な刃物の様に深くしずんだ青の摩周湖。人は神秘と言う。 ならば、この青い池は何と表現すればいいのか。 鉛を混ぜたような白濁の青。穏やかな青さが、人の心を鷲掴みにする。 ちょうど、仕事関連の人を案内してきた地元の人に会った。 「堰き止めたら、偶然出来ちゃったんだ、この池。 びっくりしたさ。 3年位前からかな、人気が出て観光客が大勢くるようになり、路上駐車が列を作るようになったもんで、 慌てて災害避難所を兼ねた大駐車場をつくったんだ」とにこにこ。 そこを、通りかかった写真撮影に来たおじさま曰く「こないだ、女優がふたりでここに来て、テレビに映っていたよ。」 大自然は、時にこんな悪戯をして、人を楽しませてくれることもあるもんだ。 |
白金温泉 |
十勝岳望岳台レストハウス |
吹上温泉・白銀荘 |
鉄分を含む無色透明な湯。空気に触れると褐色に濁る。 神経痛への効能が高いことから、別名・杖忘れの湯」 |
大雪山国立公園・十勝岳の真下に位置し、旭岳・美瑛富士などを眼下に見下ろす雄大な展望。 夏は、十勝岳、美瑛岳の登山基地。 |
源泉100%天然温泉の日帰り入浴や自炊宿泊施設。 富良野岳・十勝岳への登山基地。 ひばの香りがする大浴場と、8つの湯船を有する露天風呂が目玉。 |
望岳台から雄大な山々を眺めて、白金温泉か白銀荘の湯にゆっくりとつかる。はずだった。 が、強風のため停車中の車が大揺れで、ドアも開けられない。 車外に出たら飛ばされるのが関の山。せっかく温泉処にやってきたと言うのに・・・。 |
12/10/11 | 美瑛駅 |
美瑛駅 |
美瑛は上川地方のほぼ中央にあり、美しい丘と花が人気の北海道屈指の観光地である。 旭川駅から美瑛駅まで1時間に1本の割合で列車が運行され、 駅舎は、昔 美瑛地区で採掘されていた美瑛軟石を使用、 駅舎自体が十分に観光地としての魅力を持つ。 そのため、国鉄時代の「いい日旅立ちキャンペーン」やトヨタ「カムリ」のCMなどに登場し、モーニング娘「ふるさと」のミュージックビデオのロケにも使用されたとのこと。 駅前周辺の町並みは、まるでメルヘンの世界に迷い込んだ様だ。 調べてみたら「日本で最も美しい村連合」に加盟しており、その事務局が美瑛町に置かれていた。 絵本に描かれた町へ降り立った気分♪ |
12/10/11 | 御料の湯 |
御料の湯 |
旭川市西御料にあるスーパー銭湯・御料の湯。命名の由来は、地名による。入湯料@550円。 建物はまだ新しく、奇麗。大繁盛している理由は、浴室へ行きすぐに解った。 高濃度炭酸泉や露天風呂、よもぎスチームサウナ、アカスリなど、盛り沢山の設備が揃っている。 内風呂のジャグジー、気持ちいい。 露天風呂に3つある石釜風呂は人気が高く、他の浴槽に身を沈めて空くのをじっくり待つ状態。 しかし、五右衛門風呂の様な浴槽独り占めは、気分最高♪ 日頃はカラスの行水の私だが、ちょろちょろとあちこち出たり入ったりするうちに、あっという間に時間が経った。 |
12/10/11 | 全道高等学校美術展 | |
旭川大雪アリーナ |
審査風景 |
今回の旅の宿泊地は、勝手知ったる「道の駅・あさひかわ」で2連泊。 昨夜 周辺を散歩していたら、国道をはさんだ「旭川大雪アリーナ」(体育館)から煌々と明かりがもれていた。 入口から窺っていたら、中年男性が出てきて 「良かったらどうぞ。8時までここを借りているので、中を見られますよ」と招き入れてくれた。 明日からの美術展の準備作業中だったのだ。 今回は旭川の某高等学校が当番校。 さっきの方は、ガッコの先生か。 「明日、見せてもらいに来ます」と約束して、会場を後にした。 さて、今日。 高校生の作品に興味津々の私と家人。 下手なプロなら裸足で逃げ出しそうな堂々たる作品ばかりがずらりと並んでいる。 この若き才能たち、頼もしいかぎり。 |
私のイチ押し | ||
箱の中で踊るクマたち ソートロープ(立体アニメーション) 箱を覗くと、中では玉乗りをしたりアコーデオンを演奏するクマたちが、手をつなぎ輪になって踊っていた。 手足をそれぞれに動かして。 なんて可愛いのだろう。 箱の中で展開されている、楽しい夢の世界。 見ているだけで、心がとろけそう。 しかも、この作品にはBGMまで流れているのだ。凄い! |
閑話 |
道の駅・あさひかわ |
どうにも、天気がすぐれない。今日から下り坂で、明日からは雨の予報。 「道の駅・あさひかわ」の駐車場で朝のコーヒーをすすっていたら、 人気登山メーカーの帽子とジャンパーを身につけ、 折りたたみの小さな自転車に乗った男性が近付いてきた。 「私、この近くに家があるんです。今、ラジオ体操の帰り。 市の観光ボランティアを務めているんですよ。 何か知りたいこととか、ありませんか」 それから、ぼつぼつと旭川の見所や美味しいスイーツ情報、そして自らのことなどを話し始めた。 道職員だったので転勤で道内をまわり、以前は札幌に自宅を構えていたことがあったこと。 写真が趣味で、登山も楽しんでいること。 横浜に2人の子息が住んでいること、などなど。 そのうちに、空が泣きだしてきたのを見て、彼が言った。 「あれ、降ってきたな。最後にここ、これが大事! 今年、この近くの美深牛に2年がかりで簡単な別荘というか山小屋を自分で造ったんですよ。 こないだも、知り合いの子が横浜から来て泊まっていきました。 次回こちらへ来る時には、よかったら泊まれますよ」 道の駅で車中泊の私たちを気の毒に思ったのか、親切な申し出をしていただいた。 そして、雨脚に背中を押されるように、自転車のペダルを踏み込んで去った。 その背中を見送っていたら、今度は隣に駐車している鹿児島ナンバーのワゴン車の人から声がかかった。 「タコの口、食べないかい?」。 犬と一緒に2か月前から北海道に来ているのだと。 いわば、初対面の車中泊仲間。 タコの口は別名トンビ。 遠軽の市場で買ったのだけれど、食べ飽きてしまったと。 これは、珍しいものを! 酒の肴にしたら旨いんだよな。遠慮なくいただいた。なんと10数個も。 見知らぬ人との出会いは、たとえ一期一会であってもいいものだ。 |
完 |
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