09/04/21~09/04/24 | 札幌⇔ソウル 大人2名 日程 直行便で行くソウル3泊4日 |
ツアー料金(サーチャージ込み)航空券&ホテル代金&夕食1回付 | (39,000円+2,740円入国所税)×2=83,480円(1,126,980w) |
入場料 京福宮&民族村 | 32,000w |
食事&食材費 | 58,000w |
交通費 Tmoney(地下鉄カード)&汽車賃 | 25,000w |
海外旅行保険(2人で) | 3,290円(44,415w) |
雑費 | 46,240w |
総計 | 1,332,635w(106,610円) |
1日目 | ●新千歳空港 |
2日目 | ●景福宮キョンポックン) |
●国立民族博物館 | |
●北村韓屋村(プクチョンハノクマル) | |
●仁寺洞(インサドン) | |
3日目 | ●水原駅 |
●韓国民族村(ハングクミンソッチョン) | |
●往十里Eマート | |
4日目 | ●韓信観光食品(免税店) |
●仁川国際空港(インチョン) |
泊まったところ | ●ノブレス&メリディアンホテル | |
食べたところ | ●韓一會館 | 骨付きカルビ |
●名人 | 石焼きビビンバ&キンパプ&焼き餃子 | |
焼きそば&マンドウ入りうどん | ||
●黄島あさり | カルクスク(韓国風アサリ入りうどん) | |
●閑話・まとめ |
09/04/21 | 閑話 |
格安ツアーの泣き処の巻 | |
これ、靴屋さん。 |
さて、これでホテルへ着けるゾ。 甘い、まだまだ。 これから梨泰院(イテウォン)散歩が待っているんだとさ。 こんな時間に。ここは近くに米軍基地があるので、外人に人気の街なのだとか。 中心部は一本道で、すでに閉店間近の店が多い。 その真ん中あたりでバスを降ろされ、30分後に道の下あたりに集合。 既定の予定をただ消化するだけで、格安ツアーゆえのお付き合いという感じ。 「明るい時なら、楽しい店が見つけられそうなのに」と思いつつ歩けば、その中の一店に目が釘付けとなった。 写真の靴屋さん。 まさに山積という言葉がぴったり来るほど、ただひたすらに積んである。 まるで、倉庫。 お客は、どうやってこの中からお気に入りの靴を見つけ出すのだろう。 韓国人はエネルギッシュだ。 |
09/04/21 | ノブレス&メリディアンホテル |
右がメリデイアンホテル 左がノブレスホテル |
地下鉄5号線・長漢坪駅(3・4番出口)より徒歩3分 ホテルはDランク。 が、韓国では普通のホテルとラブホとの境目がない。 このホテルは、地下鉄駅から近く足周りが抜群。 近所は焼肉屋などの飲食店が並ぶ歓楽街。 コンビニも3店あり、極めて治安が良い。 我らの塒はノブレスホテルの方。部屋は広い。 ベッドは Wとシングルが1個づつ。床はオンドルだ。 こんな寒い日は、体の芯から温まる。 調べてみたら、これはベッドの下がホットカーペット状になっている「オンドル・ベッド」と言うもの。実に快適。 しかし、程なく困ったことが発生。 ① バス・トイレの排水具合が悪く仕切りの硝子ドアを超え湯がトイレゾーンへ越境してしまい、床が水浸し。 トイレを使おうとすると、足元が滑る。 トイレと洗面所は広いスペースで、便器に腰かけて体を捻って右手を伸ばしても壁のペーパーへ届きゃしない。 これは、左利きで、手の長い人を想定して作っているのか。 ②部屋は窓を開けると隣の建物が視界を塞ぐようにそびえているので、終日窓は締め切り。 朝、化粧をしようと鏡を覗いて愕然とした。 部屋が暗すぎて、我が顔の細部がよく見えない。 手探りで何とか化粧完了。 はてさて、一体どんな狸に化けているのやら・・・ |
09/04/21 | 閑話 |
身振り手振りで地下鉄カード・Tmoneyを入手!の巻 | |
Tmoneyカード
(ティモニカドゥ) |
明日からの観光に備えて、ホテルの向かえのコンビニGS25へ地下鉄のカードを買いに行った。 これが、身ぶり手ぶりの大難産。 「Tmoney ジュセヨ。」(Tmoney下さい。)と言っても通じない。 そのうちに若い男の子がレジに並び、私達に「いいですよ。 ゆっくり続きをどうぞ」との手振り。 気持はとても有難いが、当方は簡単に決着が着きそうにもないので、丁重に順番を譲った。 手が空いた店主は私達を飲み物売場へ連れて行き、中の1つを指さす。 違うって、それはジュースですってば。 次なる手段は、筆談。 私は紙に「subway ticket」と書いた。 しかし、これも玉砕。 困り果てた店主はあれこれレジの中をかきまわし、その中にやっとTmoneyカードらしきモノを発見。 これでいいのか、不安だ。 後日譚①:韓国ではチャージの事を充電というそうな。 事前に知っていればあの苦労はなかったものを。 後日譚②:韓国ではカードは買い取り式。 2500Wはあくまでもカード代金で地下鉄料金には反映されない。 つまり、今回私が使えるのはチャージ5000Wということ。 さらに、韓国・ソウルの地下鉄は「seoulmetro」と言うらしい。 何故にフランス語? |
閑話 | |
韓国トイレ事情の巻 | |
巨大トイレットペーパー |
ホテルから直近の地下鉄・長漢坪駅へ。 ソウルの地下鉄は、各駅ごとに番号が付られ、路線ごとに色分けされているので、 ハングルが解らなくても容易に目的地にたどり着ける仕組み。迷わずに済みそう。 これ程沢山の日本人が韓国を訪問しているのに、誰も書かないのが不思議でならない事がある。 尾籠な話で恐縮だが。 駅に着き、まずはトイレへ。 ここもホテルと同じで便器の傍に蓋なしのゴミ箱が設置されている。 注意書きは「ペーパーは便器に流さないでください」。 見れば便器の底の送り口が小さい。 これじゃぁ、詰まるのも当たり前。 私が宿泊しているホテルも、公共のトイレも総じて紙は流せない。 今回の旅行中に紙が流せたのは、仁川空港のトイレのみ。 韓国内では超グレードが高いホテル以外では、どこも事情は同じ。 日本人には、かなりのストレスだ。 |
09/04/22 | 閑話 |
竹島問題は、政治家 に聞いてくれ~!の巻 | |
韓国では、この時期に小学校や幼稚園の遠足をするのだろうか。 どこへ行っても、子供たちで賑やかだ。 しかも、同じ色のTシャツやジャージを着ているので、どのグループの子かは一目瞭然。 これは、先生も引率しやすいだろう。 一回りして興禮門へ戻ってきたら、小学生が5.6人駆けてきた。 中の1人が私と家人に言う。「Where are you from」。おう、そうきたか。 「Japan」と答えると、目を輝かせた。 そして、件の子が 「Takeshima is Koria.」と言って、にっこりと笑った。 私も、笑った。 何だかとても無邪気で可愛いのだが、こういう微妙な領土問題を振られても、リアクションに困る。 竹島は日本の呼び名で、韓国では独島(ドクト)。 竹島という言葉を、こんな小さな子が知っている事自体が驚き。 韓国の愛国教育ゆえか。 この子たちも後10年も経てば、男の子は2年間の兵役の義務が待っている。 やりきれない思いが残った。 韓国は人気の観光地にして、インターネットが進んだハイテク国である。 しかしながら、今も北朝鮮との戦時下にある。 何とかならんのか、大韓民国首脳と北朝鮮・金正日氏。 |
09/04/22 | 国立民族博物館 |
訓民正音 世宗が制定したハングル文字の解説書 |
景福宮の広い敷地の一隅にある博物館は、景福宮のチケットで入場可。 ここでは、先史時代から李朝時代にかけての民衆の伝統的生活を再現。 韓国の衣食住から生活習慣まで、人形を使い解り易く説明され、見ているだけで楽しい。 朝鮮は、15世紀半ばまで固有の文字を持っていなかった。 一部、両班(リャンバン)などの特権階級の者たちだけが、漢字を断片的に使用していたと言う。 世宗王が庶民のために、新進の学者らに命じて作った「誰もが使える簡単な文字」が、ハングル文字。 王は、反対派を押し切る形で1446年に訓民正音の名で頒布。 今では、朝鮮民族の誰もが使用する文字となった。 世界の言語中、最も新しい文字。文字自体が、発音記号である。 思惟的に作られたという点では、類がない。 |
鐘路でお馴染みのユニークなベンチ |
出発前に日本で色々リサーチした処によると、景福宮から北村韓屋村までは徒歩10分。 それなら、訳もなく歩けるだろう。 取りあえず景福宮駅まで戻り、そこから住居表示を頼りに歩くことに。 にしても、30分以上も歩いているのに、まだ着かないってどういう事。 足が短いのか、歩幅が狭いのか。 |
09/04/22 | 閑話 |
道に迷った・・・の巻 | |
ここは何処。 後日、何気に地図を眺めていたら、思いもかけない事実が判明した。 土地勘のない私たちは、方向が解らない。 取りあえず地下鉄沿線を辿るように歩いた。 国立民族博物館から景福宮駅へ一旦戻り、安国駅を通って北村へ向かうという経路。 しかし、国立民族博物館から北村は目と鼻の先。 大きく迂回して歩いていたらしい、私達。 |
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09/04/22 | ☆屋台編 |
トッポッキ(餅の甘辛炒め)@2000W(≒150円) オデン(魚の練り物の串刺し)@500W(≒40円弱) オデンの汁がスープ |
程なく、屋台を発見した。路上にて“オデンとトッポッキ”の立ち食いを試みる。 紙コップに注がれたオデンのつゆは、韓国のオデン店では、ごく一般的なサービス・ドリンクと聞く。 躊躇いつつ口にすると、何と美味しいスープだろう。 オデンは魚の練り物をじっくり煮込んだ物。 これ自体は、天婦羅カマボコを煮過ぎた様なバサバサした歯触り。 むしろ、旨味はつゆの方か。 トッポッキは、日本の餅とは違う。が、程良い甘辛さで幾らでも食べられそう。美味しい。 笑顔の絶えないアジュンマ(おばさま)を見ていると、理屈抜きで癒される。 身振り手振りで、支払いも問題なく完了。 神様は、このために人間に手を作り指をつけてくれたのか。そんなはず、ないって。 |
☆屋台編 | |
09/04/22 | ホットック |
ホットック(黒糖入りおやき)@900W |
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09/04/22 | 芋スティック |
じゃが芋の蛇腹スライスの揚げ物 @1000W |
ホテル周辺の町並み | |
ホテルを背に左側が歓楽街 |
ホテルを背に右側が自動車修理工場街 |
09/04/23 | 閑話 |
大韓民国(テハンミ ングク)チャチャチャの巻 | |
「イゴ、ムォ?」 (これ、何?)と背中にかけられた声。 声の主は、研修学習で来ていた小学生5人組の1人だった。 彼のいう「イゴ」は写真左の建造物。 どう見ても、カマクラの茅ぶき製・夏バージョン。 両班(李氏朝鮮王朝時の貴族階級)の邸宅内の建物なので、 おそらく貯蔵庫かとも思われるが、もとより日本人の私には知る術もない。 返事に窮していると、私たちが韓国人ではないことに気づいたらしい。 目を輝かせて寄ってきて、口々に言う。「Where?」「From?」 「Japa・・・」。 「イルボン(日本)」と私が答えると、わ~と一斉に歓声を上げた。 中の1人が両手の人差し指を上に向け「テハンミングク」と言いつつ3回拍手。 「これ、知ってる」と、私と家人の顔を覗き見た。 「知ってる、知ってる」スポーツ観戦の応援でよくやる「日本、チャチャチャ」の韓国版。 かくして、韓国の小学生5人と私と家人の計7名で円陣を組み 、「テハンミングク、チャチャチャ」を3回敢行。 まさか、韓国旅行に来て観光地のど真ん中で大韓民国の応援をすることになろうとは、夢思わなかった。 気が付けば、旧知の間柄のように気心が通じ合う。 別れがたい思いでカメラを向けると、嬉しそうにVサインでポーズをとってくれた。 人懐っこくて、可愛い5人組との遭遇。 |
09/04/23 | 閑話 |
乗車券購入票 |
水原駅で切符を買う!の巻 |
民俗村からの最終シャトルバスに乗って、帰途へ。 水原駅に到着。通勤時間のせいか、人であふれていた。 ここで、急行・ムグンファ号の切符を買わなければならないのだが。 水原駅はソウル駅とは違い、日本語の断片すらも通じない。 ならば、乗車する日、希望の列車、乗車区間、等級、人数を紙に書く筆談戦法がもっとも簡単かつ確実な方法だ。 日本出発前に、ネットから乗車券購入票を印刷して往路用に書き込んでおいたものを、 乗車駅と降車駅を逆に書き直して窓口に提出した。 水原はそのまま、ソウルは漢字がないのでアルファベットでSEOULでOK。 担当者は紙をじっと見つめ、おもむろに日付をペンで指して言う。 「オヌル?」オヌルって何だ。あ、そうそう、今日という意味だった。 紙を覗き見れば、私ってば明日の日付を書いていた。 慌てて、「はい。じゃあなかった。ネー(はい)、オヌル、オヌル」と繰り返す私。 もう一つ、問題発生。 次のムグンファ号はすでに満席に近く、2人分だと離れ離れの席になるが、それでいいか。とのこと。 同じ列車でソウルに到着できるのなら、全く問題なし。ネー(OK)。 |
09/04/23 | 閑話 |
大田(テジョン)の「こうのたかし君」の巻 | |
貰ったお菓子 (クラウン製菓のチョコハイム) |
2枚の切符を家人と 1枚づつ分けあって、同じ車両の右と左へと別れた。 私の席は、母親と小学校高学年位の男の子と妹の計3人が、座席の向きを変えて1ボックスにして座っている。 何度たしかめても、女の子が座っている席が私の席のはず。 と、母親が「ほら、元の席に戻りなさい」と娘の背中を押した。 空いていた「母親の隣の席(それが私の席)」に座っていたのだ。 私は女の子を押しとどめて、男の子の隣の空席に腰を下ろした。 電車は走り出し、件の母子は会話を楽しんだり携帯でゲームをしたりと、リラックスムード。 15分程過ぎた頃、女の子が母親に耳打ちして席を立ち、間もなくお菓子を1箱買って戻ってきた。 その菓子の箱から2つを取り出し、にっこり笑って私の前に出した。 それを見た男の子が言う。「どうぞ、美味しいですよ。わざわざ日本から韓国へいらっしゃったのですか」。 何と、日本語ではないか。 男の子は、友達が日本好きなので、自分も日本語を少しだけ話す事が出来るが、 友達は上手く、僕はあまり上手くないのだとも。 彼は、大田(テジョン)から来た日本名「こうのたかし」君。 何故、日本名を持っているのか。韓国名を漢字で書くと、日本語ではそう読めるということか。 彼は、考え考え丁寧な日本語を紡ぎ出し、私の言葉も難しい会話でなければ聞き取れる。 母親は、目を細めて息子が日本語を話すのを見つめ、妹は尊敬と羨望の眼差しを兄にそそぐ。 彼は「日本が大好きです」と繰り返し言った。 私も「ハングク チョアヨ。」(韓国、好きよ)と答えると、彼は「有難うございます」と折り目正しく礼を言う。 大好きと言う日本という国は、彼の目にはどう映っているのだろうか。 話をはじめてから15分。 電車はソウル駅に滑り込んだ。 彼はすっと立ち上がり、背筋をぴんと伸ばして言った。 「ありがとうございました。とても楽しかったです」 軽く頭を下げる彼の右手を取り握手すると、私の右手の上に自分の左手をそっと添えた。 私は、後に残った爽やかな風の余韻の中にいる。 |
09/04/24 | 韓信観光食品(免税店) |
キムチの試食・・・眠い~~~ |
ツアーの定番、帰国直前の免税店訪問。 朝が早いので、とにかく眠い。 皆さん、買い物どころではなく欠伸の連発。思考回路もまだ寝てるし。 「ここは、江南(カンナム)」(ソウルの中央を流れる漢江の南側地区) とガイドさんに聞いたら、金浦空港の傍なのだそうな。 時間を持て余し、外へ出ると、朝が早いので人っ子ひとりいない。 |
09/04/24 | 閑話・まとめ |
韓国民族村 ドラマ「王と私」の撮影で使われた屋敷 |
「韓国は聞く文化。」と言われる。 「解らない事は、まず地元の人に聞け」という意味だ。 夫婦二人連れで声を掛けやすいのか、ソウルでガイド本を見ながらキョロキョロしていると、何となく人が寄ってきて、何くれとなく世話を焼 いてくれる。 子供もお年寄りも男も女も、人懐っこく面倒見が良い。 しかし、ソウル市内だと身振り手振りで何とか意思の疎通は出来るのものの、 一歩ソウルを離れると日本語は全く通じない。 「言葉」。言の葉。この葉っぱの端っこでも知っていれば、 それを足がかりに話を進めることが出来る。 座学としての語学は、暗記でつまらない。しかし、拙い単語を駆使しつつ助けられた今度の旅。その喜びは、一入だ。 |
完 |
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